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マツヤ 『燃やせるなら燃やしたい』


『燃やせるなら燃やしたい』
マツヤ 
2019.2.19- 2019.2.21
[WEST 1-B]

ものが未来に残る、果たしてそれはものにとって幸せなことだろうか。
丈夫であればあるほど不要となり廃棄物となった時、使われなくなった彼らは
無残で哀れな姿を晒す。
ならば丈夫でないものでつくったらどうだろうか?
そんな疑問と思考から生まれたマツヤさんの作品をどうぞご覧ください。









これらの作品は米と木屑を混ぜたもので作られています。
陶芸専攻をされていたマツヤさんに理由をお伺いしたところ、
学校を卒業し、陶芸を焼く釜がない状況で、どうやったら作品を作れるかと試行錯誤
した結果この形に落ち着いたそうです。
米と木屑という有機物にたどり着いた理由は、その自在さと”残らない”かもしれないから。






フジツボやスポンジを参考にしているものの、特に形に意味はないというマツヤさん。
意味がないからこそ、この空洞だらけの物体が様々な場所に置かれた時、どんな様相を
呈するのか思わず妄想してしまいます。


彼女は残すことではなく、どうやったら捨てられるかという観点で作品を創造します。
アートを生むとは真逆の創造方法に、思考の矛盾さに面白さを感じます。
次はとにかく空間を埋め尽くす作品を作りたいというマツヤさんの今後が楽しみです。


作家紹介

マツヤ
粘土作家

神奈川県出身
多摩美術大学工芸学科 陶芸専攻
美術大学で陶を学び 、現在は窯を使わない手法として、粘土に木屑と糊を練り混ぜたもので立体作品を制作している。
@matsuya_555

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