明治学院大学写真部
『明治学院大学写真部 夏展』
2016.8.22-2016.8.28
at EAST 301, 302, 303
明治学院大学写真部さんの大規模な写真展が、EAST館3階の3つのスペースをフル活用して行われています。
今回のタイトルはずばり『夏展』。
夏に行う展示だから、『夏展』。
見終わったその後に、その足で写真を撮りに行きたくなるような展示です。
ほんの一部ですが展示の一部をご覧ください。
EAST 301
EAST 302
EAST 303
こんな感じで三部屋の壁面をフル活用しています。
夏休中に入った大学写真部とは思えないほどの参加者、そして大量の写真たち。
ブック作品も含めるとすべてくまなく鑑賞するのに軽く1時間は掛かってしまいそうなほどのボリューム感です。
タイトルこそ『夏展』と銘打たれていますが、
特にテーマを設けず、個々人が自らテーマを設け作品制作を行ったということで
作風はさまざま。
しかしながら一つひとつの作品には確固としたコンセプトが表現されています。
タイトル先行なのか、セレクト先行なのか、はたまた一枚で表現するのか。
写真作品は他のメディアと比較すると実に多様な制作プロセスがあります。
前回の展示同様、これだけ多くの参加者がいるにもかかわらずどの作品にもそういった明確なテーマ性が感じられました。
明治学院大学写真部の展示で特徴的だなーと思ったのが、ほとんどの使用機材を明記しているということ。
そしておそらくはデジタルネイティブであろう世代には珍しく、フィルムを使用した作品が多いです。
前述二作は使い捨てカメラを使用して制作されたもの。
使い捨てカメラで撮られた写真ならではの軽快な構図や、自然体な被写体の表情がよく表れています。
フィルムライクな色調も写真全体が纏う雰囲気を演出するのに一役かっています。
一転してモノクロの作品も。
花火を両手に持ち夜の川縁を舞う女性。
一見して楽しげだけれど、そこには感傷的なムードが覆いかぶさる。
女性の捉え方はどことなく笠井爾示の写真を彷彿とさせます。
飯嶋由里子さんの作品は計算し尽くされていると同時にとても自然。
計算というのは、6枚の写真をタテに展示して、点となる被写体を線で結ぶと緩やかに曲線が描かれるというところ。
視覚的な面白さもありつつ、ポートレート作品としての写真の組み方にも工夫があります。
ここで紹介出来るのはごくごく一部です。
お時間に余裕を持ってお越しください。
http://weay.jp/mgphoto/
【 展示会場:EAST 301 】
written by isaka