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コQ agapé 69 『コQ vol.7』


  コQ agapé 69

『 コQ vol.7 』

2022/11/22 - 11/24

[ WEST 1-G ]

今回5度目となるDFGでの個展。カオスの中に溢れる愛のような暖かい何か。

今回はちょっと違う表情もみれるかも。




今回のコQさんの展示、今までと一味違います。
今までの個展ではカオスが部屋中に溢れていて、なんだか入るのにちょっと勇気がいるような。
私も初めて個展お邪魔させていただいた時は、その世界観に圧倒されてしまい、一歩を踏み出すのになかなか勇気が必要でした。
一歩入っては出て、深呼吸してもう一度入ってみる。
作品の存在に圧倒されてしまい、まじまじ見るのも緊張する。

そんな世界観が溢れる展示が印象的なコQさんでしたが、今回の展示は少しすっきりと。
白い壁が生える展示となっています。

この一年、心境の変化があったようで、それに伴い展示の様子にも変化が。
今まではアドレナリン爆発で表現していたそうですが、現在は少し落ち着いて、

「満月が半月に変わっていくように、心の中が変化していく。」

と今回の展示への変化の理由を教えてくれました。




いろんなお話をしてくださったコQさん。
その中で印象的だったのが、アートは人と人で生まれるものだという言葉。

一見一人で孤独に生み出し、自分の中を露出していくように見えるアート制作ですが、実際には人から感じ取った感情だったり、人に言われて気づくものだったりと、元を辿れば人と人とが関わることによって生み出されるものだと感じられたのだとか。
アーティストさんそれぞれ、大切にしてらっしゃることは異なりますが、コQさんの場合「人」が大きなテーマでもあるのかと。
アートを通して人間性に気づく、普段自分とは何者なのかなど考えることがなくても、人が作り上げたアート作品を通して自分を探したくなる。
私も思わず、自分の思いを口にしてしまう。
アートの持つ人を繋げる力には脱帽しました。

0に戻るというキーワードと共に紹介された作品たち。
カッコつけてしまっても、着色してしまっても、ふとこれじゃない!と心の底の自分が、自分自身を0に引き戻す。
その後に心の底にいる自分が描き始めて、それが作品となっていく。
それがコQさんの描き方。
生き方そのもののようにも見えるその描き方は、少し衝撃を受けました。




作品を通していろんな考え方、物語を教えてくれたコQさん。
実はお話しするのは初めての機会で、あのカオスを作り出す作家さんはどんな人なのか、とても気になっていました。
実際お話ししてみると、とても親身にお話なさってくださって、思わず私もどんどん本音が漏れてしまう。
心の中に入り込まれたような感覚になりました。
しかしそれはとても心地よく、私を包み込んでくれたように感じます。
彼女の作り上げた個展という脳みその中に入り込み、また彼女が私の脳みそへ入り込むような。
不思議な空間、時間を体験させていただきました。

今回はグッズをメインに出品されていらっしゃいます。
作家さんの哲学を手に取る。
とても特別な体験になるはずです!

展示は今週木曜日、24日まで。


<スペース詳細はこちら>

[ WEST 1-G ]


STAFF:ALISA