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でんし人 『でんし人の点描画』



でんし人(村上和彦)/松室隆教
『でんし人の点描画』
2021.8.11-2021.8.13
at WEST 1-A, 1-B

点描画の技法で日常のスケッチから創作まで幅広く制作するでんし人さんと、写真家の松室隆教さんの展示が開催中。
2部屋に分かれてそれぞれが個展のような形式で作品を展示されています。




お二人は先日の5月のデザインフェスタの出展を始め、昨年にも二人展を開催するなど勢力的に活動されています。

1-Bではでんし人さんの作品が展示されています。
身近な静物などをスケッチしたような作品から、写真のような創作画まで、とにかくなんでも点描で描いています。

背景のベタも画像だけではわかりませんが、点描で描かれています。




一つひとつの点をドットに置き換えてみると、とんでもない解像度の画像と言えます。
グラデーションの付け方や線など、とても細かなニュアンスを緻密に表現しています。




お菓子やインスタント食品など、大量生産された日用品のパッケージが折り重なった様子を描いた作品。今回の展示の中では一番サイズの大きな作品ですが、点描という技法でこのサイズの作品を描くことは途方もない作業。それでも妥協なく隅々まで、文字までもがとても細密に描かれています。




1-Aは松室隆教さんのよる写真展。
ネガカラーので叙情的なスナップが整然と並べられた空間となっています。

季節感を感じるものや、人々の営みを俯瞰の目線で捉えたものなど、とりとめのない風景のように見えてそれぞれにドラマがあるように感じます。




なつのジリジリとした日差しの強さが伝わって来そうな、季節感のある写真。
青と緑のコントラスト以外何もない、詩的な風景を切り取っています。




飲食店のテーブルに置かれたドリンクと、背景の赤が印象的な作品。
ウィリアムエグルストンなど、アメリカのニューカラーに分類される一連の写真彷彿とさせます。

点描画と写真、全く別の方言技法ですが、共通して作品と真摯に向き合っている姿勢が展示から伝わってくるようでした。8/13(金)まで開催中です。是非お立ち寄りください。


【展示スペース:WEST 1-B】
DFstaff isaka