KWAK Yerin/キムダヘ/すずき/福住/益川結衣/水越千玻璃
『cosmo』
2021.7.27-2021.8.2[EAST 302]
作家性、国籍、専攻、全て異なるバックグラウンドを持つ6名によるグループ展が開催中です。
それぞれの個性は、原初的に結びつきのあるものや全く無関係なものまで幅広く存在し、「多様性」という言葉だけで括ることはもはや難しいのかもしれません。
みんな違う。けれどもどこかで繋がっている。
ただそこに在り混じり合う、そんな「cosmo」的展示空間をお楽しみください。
キムダヘ
水越千玻璃
銅版画や立体作品、さらに線画をインスタレーション的に表現されているキムダヘさんと、多様な手法でキャンバスに抽象表現を行われている水越千玻璃さん。
色彩感覚も対照的なお二人の作品ですが、具象と抽象、根と花といった、どことなく繋がっていて、シンメトリーなイメージも感じられます。
益川結衣
福住
抽象的に「4人の少女」を鮮やかな色彩で彩る益川結衣さんの作品と、落ち着いた色合いで作品世界が展開されている福住さんの作品群は、それぞれ人物や人間の営みに関わるモチーフが描かれています。
それぞれ、展示構成で人物画を中心に配置されており、それぞれの点と点をつなぎ合わせているようにも感じられます。
すずき
KWAK Yerin
シルクスクリーン作品を中心に、それぞれの作品構図がとても印象的なすずきさんと、木版画で制作された、淡い色合いと花のモチーフがとても印象的なKWAK Yerinさん。
それぞれの「好き」が詰め込まれた作品群は一見対照的に見えますが、作品の構図がどことなく似ているように感じられるものも。
また、シルクスクリーンと木版画の違いも比較して鑑賞することができます。
「cosmo」は、「秩序・調和の取れている状態」を意味しているそう。
本展においてこの6名の関係性は、”全く異なる背景を持つ個人”でありながらも、それは「chaos(カオス・混沌)」ではなく、実はどこか繋がりがある部分がある、という点において「cosmo」であると定義付けされています。
展示レポートにあたって、今回は隣り合った2組同士を比較してみました。
その中で、鑑賞するうちに様々な点と点が繋がり、6人の関係性がまるでひとつの円となっているように感じられます。
それぞれの作品をあらゆる角度から鑑賞し、関係性を探ってみてはいかがでしょうか。
あなたの前にいる人も、横にいる人も、画面の中にいる人も、もしかすると何か共通点があるのかもしれませんね。
本展は8/2(月)まで。
参加作家
KWAK Yerin
キムダヘ
福住
水越千玻璃