カセイビークラ
『かせいの15人くらい展 いつもそこにあるよ』
2021.4.4-2021.4.10
at WEST 2-A
毎年開催されている、東京家政大学を卒業した作家15名が集まったグループ 「カセイビークラ」のみなさんによる展示会が今年も無事開催!
今年は一つのスペースに多岐にわたるジャンルの作品がギュギュっと詰まっています。
昨年の展示ではおよそ20人が参加した当展示。
今年もそれに迫る15人ほどが参加しています。
「同窓会みたいなもの」とお話をされていたのですが、それにしても卒業後に毎年これだけの規模の展示を開催するってすごいですよね。しかも今年は新作を持ってきた方も多いのだとか。
写真の作品は、今年が初参加という平林澪さんによるもの。
陶芸教室の先生をされているそうで、さすが洗練された作品に仕上がっています。
続いては抽象的な表現の絵画作品を展示している高橋 梨紗さん。
マーブリングのような色の混ざり方ですが、よく観察し見るとそれぞれに形を持っていたり、線が入り組んでいたり、独特な表現をされています。
顕微鏡の中の世界に色をつけたような、止まっていても何かが蠢いているような感覚がします。
細胞や微生物のようなものが画面いっぱいに躍動しているような、非定型の抽象表現はヴォルスのドローイング作品を彷彿とさせます。
アンニュイなゆるさがくせになりそうな女の子のイラストを描くいぬまたまさんの作品。
それぞれの作品はポストカードサイズほどですが、小さな世界が一つひとつに広がっています。
街の光なのか、星の光なのか、キラキラした夜に一人きりで佇んでいるような女の子のイラスト作品。余白を多く取っていますが、こんな静かな夜がどこまでも広がっていそうな気がしてきます。
先ほどのいぬまたまさんの作品とは対照的に、きらびやかな女の子のイラスト作品を描くマをさん。ファンシーでかつ細密に独自の世界観を表現しており、甘いスイーツのような作品が並んでいます。
描かれている人物の表情もどこか物憂げで、背景にどんなストーリーがあるのか、想像が掻き立てられます。
WEST1階のアートピースには、今回の展示の物販スペースが設置してあります。
参加されている作家さんの小作品やグッズが並んでいいます。
もちろんこちらは購入可能なので、じっくりとお気に入りを探してみてください。
15人もの作家が参加しているとだけあって、今回紹介した他にも多数の作品が一堂に会しています。4/10(土)までの開催となりますので、ぜひお立ち寄りください。