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mikaru(ミカル) 『どくおとめ絵本展』


mikaru(ミカル) 『どくおとめ絵本展』
2020.12.7-2020.12.13
[WEST ART CORNER]

新しい日常、新しい生活様式、ばたばたと忙しなく、どうにか日々をやり過ごしていたようにも思える2020年という1年。
そんな中、「今しかできないことをやろう」と思い立ち、一人の小さな女の子が主人公の絵本の制作を行われたmikaruさんの個展が開催中です。
鉛筆で緻密に描かれた独特の世界観は、一目見ると忘れられない中毒性。
是非近くでじっくりご鑑賞くださいね。


「わたしはおとめ おもしろいうちにすんでる」
この一説から絵本は始まります。
おとめが住んでいる「おもしろいうち」とは一体どのようなおうちなのでしょうか…?


展示構成は絵本の見開きのページが額装され、簡潔なタイトルが付随されたものがずらりと並びます。
鉛筆とアナログを絶妙に使い分け制作されている作品の数々は、A4用紙のサイズ感に描かれているとは思えない圧倒的な質量感。
目を凝らして細部までじっくり見入ってしまいます。


怒ると物を壊してしまう怖いバケモノに、おとめはいつも見張られています。
コロナ禍で制作された今回の絵本ということもあって、どこか私たちの生活様式の変化といった部分が反映されているような、そんな描写も。


そんな怖い家の中でも、おとめはへっちゃら。このノートにはおとめの知らないキラキラした世界が詰まっていて、外の世界への憧れがどんどん膨らみます。
しかし窓から覗くクモはおとめにこう言います。
「ここだってわるいことばかりじゃない。そとはもっとひどいぞ。おまえには、ここがおにあいだよ。」
さぁ、おとめは外に出ることができたのか、続きは是非会場でご確認ください。


貴重な制作中のプロットも展示されていますよ…!
ラフとは思えない、細かくて綺麗な書き込みから、mikaruさんの丁寧な仕事が伺えます。
展示空間には随所にラフのイラストも展示されておりますので、余すところなくお楽しみください。



少しダークで、それでも強い意思を持つどくおとめの奮闘に目が離せなくなる不思議な世界観を存分に楽しむことができる本展。
制作の過程も同時に拝見することができ、より本作の世界観への没入感が高まります。
何より、mikaruさんの丁寧で緻密で美しい圧倒的な画力に心を奪われてしまいました。
絵本『どくおとめ』は会場でも購入できますので、是非1冊手にとってみてはいかがでしょうか。
トートバッグやTシャツなど、関連グッズも多数販売されておりますよ!

本展は12/13(日)まで。

Tw:@yoyozi

<スペース詳細はこちら>

[WEST ART CORNER]

staff kome