daiki kitazawa / Fuko Tachioka / So Nakamura 『「今夜」』
2020.12.5 - 2020.12.7
[ EAST 302 ]
「今夜」をテーマに、3名の写真家による写真展が開催されました。「今夜」の表現は、決して夜を撮影するわけではなく、「今夜」を彷彿させる状況や被写体を撮影されています。
夜のイメージは人によって様々だと思います。闇のように暗い夜や街のネオンによって華やかに彩られた夜。月や星、寝具など、物として連想されるものもあれば、悲しみやクリエイティブな時間など、感情や生活リズムとして連想されるものがあります。これらはほんの一部のイメージでしかなく、人によって違った感覚を持っていますから、無限にその表現方法は考えられることでしょう。そして、「夜」ではなく「今夜」というテーマからは、物語性も感じることができます。それでは3名の写真家が表現する「今夜」作品をご紹介いたします。
daiki kitazawa
kitazawaさんの作品は、柔らかな光に包まれた空間を感じることができます。どこまでも優しくて、心が浄化されていくようなゆったりとした時間が流れます。何気ない風景を切り取ったkitazawaさんの写真を見ていると、過去の記憶が蘇ってきたり、これからの人生について考えさせられます。
Fuko Tachioka
Tachiokaさんの作品は展示方法が特殊で、窓側にワイヤーで吊るされています。斜めに吊るされた作品群は、後ろから光を浴びながら風に揺られているので鑑賞中は常に見え方が変化します。この揺らぎと透明感が曖昧な記憶の一部のように感じることができます。
So Nakamura
Nakamuraさんは街中で出会った方達を撮影されており、今回展示されている写真は新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の拡大によってお店が閉まっていた時の様子をカメラに収めています。毎日夜は訪れますが、このような状況の夜はこの時期にしか見られない光景でしょう。
やはり、3名の表現方法はそれぞれ異なり、展示を鑑賞すれば各写真家が持つ「今夜」に対するイメージを感じ取ることができます。作品点数も多いので、ぜひゆっくりと一枚ずつ鑑賞して「今夜」を感じてみてはいかがでしょうか。
■ daiki kitazawa
instagram : unblyekuro
■ Fuko Tachioka
twitter : tapioka_photo
■ So Nakamura
HP : so-nakamura.myportfolio.com
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[ EAST 302 ]
staff:Chi