Tomy 『Everything-NandemoKandemo-』
2020.7.6 - 2020.7.9
[ WEST 1-B ]
偶然の出逢い・一瞬をカメラに収めているTomyさん。カラフルで力強い一面と淡くて儚い一面が混ざり合ったような不思議な魅力を持つTomyさんの作品。初の個展が開催中です。
Tomyさんはカメラを持って出かけられた際にふらっと撮影をされているようで、気になった場所やふとした瞬間を捕らえています。特に植物や建物に興味があるとのことで、今回の展示作品の大半を占めています。
優しくも艶やかな色彩で表現されたこちらの作品は、桜や紫陽花を撮影した写真。撮影日は曇り空だったようで、晴れ日とは違うしっとりとした雰囲気。
花びらの淡い色彩や華奢な茎のシルエットなどを繊細に捕らえています。野に咲く花々は、主役でありながらTomyさんの世界観を創り出す一部でもあるかのよう。
壁一面にランダムに配置された展示の様子。まるでパレットの絵の具のように一枚一枚鮮やかで、わくわくさせてくれます。作品同士の間隔も気持ちがよく、風通しの良い空間にいるような感覚になります。
海の写真もいくつかございます。Tomyさんの作品はこのような広い空間を撮影されているものも多く、空間や余白を大事にしているのではないかと私は思いました。この空間に対する感覚が先程ご紹介した展示方法にも表れているのではないでしょうか。
風景や植物の接写写真など被写体の種類は様々でありながら、空間や色の表現はTomyさんならではの感性を感じることができますので、ぜひ1枚ずつ堪能してみてはいかがでしょうか。
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