ito 『ito 8』
2020.7.28-2020.7.30
[WEST 1-B]
人と人の繋がりをアクセサリーと花に込めた、アクセサリー作家のAidealuさんとフラワー作家のtomo..さんによるプロジェクト『ito』。
今回で8回目となった本展は、ブルーをテーマカラーとした涼やかな初夏を感じられる展示となっております。
回ごとにアレンジメントや展示方法に趣向が凝らされており、互いの作品がそれぞれを引き立たせるような、とても居心地の良い空間です。
tomo..
花を通して、花と人、そして人と人の繋がりを作品に込められているtomo..さん。
今回、手と一輪に込めた花のシリーズは、大きな作品から小さな作品まで、幅広く展示されています。
ドライフラワーの作品では美しく成形するために多少手を加えられるそうなのですが、こちらのお花はあえて自然体の状態で乾燥させたものだそう。
くしゃりと縮んでいるものの、美しいオレンジが印象的に目に飛び込みます。
「枯れない花」と喩えられるドライフラワーですが、なかでも今回の作品はこの自然によって生み出された造形と色が、より強く生命力を感じさせます。
展示方法がとても印象的なtomo..さんの展示。
テーマカラーを基調としたコーナーでは、ブルーの紐を使ったアレンジメントが施されています。
思わず誰かにプレゼントしたくなるような、繊細で優しい、細やかな作品です。
Aidealu
先日グループ展に参加されていたAidealuさんの作品は、バリエーションがさらに豊富となり、オリエンタルでゴージャス、それでいて主張しすぎない美しいアクセサリーがずらりと並びます。
こちらは海外製のヴィンテージボタンを再加工して制作されたというピアス。
マット感のあるすべすべの石のように見えますが、実は磨りガラスのようになっており、この厚さでありながら少し透け感があります。
彫刻されている模様からも異国感が感じられ、ゴールドの素材とのアレンジメントがその印象をさらに引き立たせます。
こちらはAidealuさんの細やかなこだわりが詰め込まれた作品!
丸い金ボタンをベースに制作されたそうなのですが、実はこちらには月と太陽が潜んでいます。
右に月のモチーフ、太陽は金ボタンの中央から伸びる4つの軸をヒントに、さらに間に4つの軸を自ら加えられたそうです。
大振りのピアスですが、主張しすぎず、それでいて見ているだけでパッと目を引くデザインにグッと心が引き寄せられます。
居心地の良い明るく優しい空気が広がる空間。
人と人との繋がりを何よりも大切にされているお二人だからこそ、互いを尊重し合い、明るく優しいお人柄が作品にそのまま反映されているのだなと感じます。
以前のように人と人の交流が難しくなってしまった今の時代だからこそ、お二人の活動が少しでも多くの人々の力になるのでは、と感じずにはいられませんでした。
本展は7/30(木)まで。
モノを通した人との繋がりを、是非感じに来てみてください。
<スペース詳細はこちら>
[WEST 1-B]
staff kome