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fu kishi 『Skin』



fu kishi
『Skin』
2020.7.28-2020.7.30
at WEST 1-G

内なる心情を、人の外側を覆う「肌」を伝い表現する−−−。
fu kishiさんによる3日間のインスタレーション展示が開催中です。





ペインティングをメインに構成されるインスタレーション作品の形をとる本展示。

展示に寄せたステートメントでkishiさんは『内側にある思いを、一番身体の外側の「肌」で何か伝えることはできないかと、絵を描いていました』と述べています。

スペースに足を踏み入れると、人肌から伝わる温かみや、その温かみを言語化したときに現れる感情に包み込まれるような感覚を覚えます。




展示されているペインティグ作品は抽象絵画のようにも見えますが、人の肌をマクロで捉えたような柔らかさが画面から伝わって来ます。

年齢を経ることで馴染んでくる、その人にしかない滑らかなでムラのある肌の表面を、なぞっているかのような作品です。




日中はあえて室内に備え付けられている照明をあてずに、窓から入る自然光と一棟の電球が空間に柔らかな光をもたらしています。それゆえ時間帯によって作品の感じ方も違う、生きた展示と言えます。自然光を生かした空間インスタレーションは、近年の内藤礼の作品を彷彿とさせます。

煌々と輝く電球の光に照らされた絵の表面は、艶やかに輝いて血が通っているようです。




この展示について「私にとってこの絵たちは大きなお守りみたいなもの」と表現するkishiさん。そのことを踏まえてみると、スペースの突き当たりにあるこちらの作品は、花とともに祭壇に飾られているかのように清く神聖なもののように感じてきます。

この展示を構成する一つひとつの作品も素晴らしいですが、決して広くはない展示スペースでその息遣いに耳を澄まし、体感してみてください。展示は7/30(木)まで開催中です。

<スペース詳細はこちら>

staff isaka