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なかがわ寛奈 『夢と現実の狭間に』


なかがわ寛奈 『夢と現実の狭間に』
2020.6.23 - 2020.6.29
[WEST 1-B]

幼いころから目に見えない「不思議な世界」に興味を持ち、空想することが大好きだったというなかがわさん。本展では、夢とはなにか、現実とはなにか、そのどちらでもないような世界観を絵にしています。
不思議で奇妙、どこか可笑しい。なかがわさんが見た夢と現実の狭間を覗いてみませんか。














なかがわさんの描かれる作品には、おそらく顔ではあるけれど眼球や口、耳といった人間にあるはずのパーツが揃っていなかったり、首から足が生えていたり、どこか違和感を覚えます。描かれているのはなかがわさんの夢に登場したのでしょうか、現実でも見えるものなのでしょうか。







こちらの3作品に共通して描かれているのは、おそらく現実の世界にいる普通の猫。
足の生えた魚や空中に浮いた花壇、丸い形に足が生えた見たことのない奇妙な生物(生物なのかも不明)など、私たち人間にとっては理解し難い物体や空間に溶け込み、その異常なものの存在が大きい為か、猫が当たり前のように二足で立っている様子が珍しいと思わなくなります。その後は足の生えた魚でさえ珍しいとも思わず、作品の違和感は少しずつなくなるのでしょうか。
なかがわさんの描かれた世界は、鑑賞者にとっても夢なのか、現実でも起こり得ることや見えるものなのか、想像力が試されているような気がしました。






スペース内にはミニ原画やポストカード、缶バッジ、さらになかがわさんがジャケットイラストを手掛けた音源(大西英雄「ヒデヲの間」)を販売しております!

展示は6/29(月)まで。
夢の現実の狭間へ、どうぞお越しください。




[使用スペース WEST 1-B]

staff Hiyori