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comonaut WAKAKO 『夢に迷い込む少年』


comonaut WAKAKO 『夢に迷い込む少年』
2020.3.20  -  2020.3.22
[ EAST 102 ]

絵画作品を制作されているcomonautさんとWAKAKOさんによる2人展が開催されました。不思議な世界観で描かれるお二人の作品をご紹介いたします。


comonaut


comonautさんが描く世界はふわふわとした独特な時間の流れを感じさせます。これらの作品は実際に夢で見た記憶からイメージを膨らませて絵を描いているそうです。ふわふわとした印象は、夢の世界ならではのものかもしれません。


どの作品の中にも少年の姿が見られます。こちらはシーツを被って歩いている様子。子どもの頃は布を被ることや変装することがとても楽しかったことを思い出します。しかし、よく見ると少し見えている手や足は骨になっているので、この作品の登場人物は骸骨少年と呼んだ方がいいでしょうか。


こちらは、鮮やかな色彩で細かく描き込まれた作品。キラキラとした表現やスピード感が物語の想像を膨らませます。
また、これらの作品はデジタルで描かれた作品ですが、白く塗られたダンボール紙に貼られているため、アナログの雰囲気も感じることができます。


登場人物が白く抜かれており焦点はすぐに人物に合います。それからじわじわと周りの風景が見えてくることで映像作品を見ているかのような感覚で鑑賞することができる作品です。


WAKAKO


展示方法から可愛さを感じるWAKAKOさんの作品。部屋をカラフルに彩っています。これらの高彩度な作品群は、ポップな印象で気持ちを高めてくれます。


平面絵画ではあるものの、サイズ感や縁の着色によりオブジェのようでもあります。部屋にいくつも飾りたくなってしまいますね。
躍動感ある姿やゆっくり何か考えている様子など、様々な場面が描かれており、複数の作品を通して登場人物の人柄を想像できます。


登場する人物は、シティボーイのようなかっこよさを持っています。スタイルや表情がクールで爽やかな印象です。そして、人物だけではなくWAKAKOさんが描く水や空間の表現も繊細でクール。水の透明度が見ていて気持ちが良いです。


ドローイング作品も線と色彩の流れが美しい。展示方法含め、作品中の余白も空気が流れており、実際の作品サイズよりも大きな空間を感じることができます。お気に入りのファッションや表情の少年をついつい探してしまうほど、バリエーション多く展示されています。


お二人の絵画には今回の展示タイトル「夢に迷い込む少年」を見ても分かる通り、作品中には多くの少年が登場します。当たり前かもしれませんが、各作品の少年は全て違った表情を見せてくれるので、いつまでも楽しく鑑賞することができます。
ぜひ、1度は実際に鑑賞していただきたい作品です。



作家情報

 comonaut
   https://twitter.com/comograph

 WAKAKO
   https://twitter.com/wakako777_10
   https://www.instagram.com/wakako_77777/?hl=ja


スペース詳細▽
[ EAST 102 ]

Staff Chi