岸本佳祐 『まっすぐ見つめ展』
2020.2.29 - 2020.3.2
[ WEST 1-A ]
銅版画の魅力を違った角度から伝えてくれる岸本さんの作品。ついつい笑みがこぼれてしまう作品が多く展示されています。早速、展示作品をご紹介いたします。
入り口には原版が展示されており、「銅版画の展示です」とお出迎え。早速面白い予感!
入ってすぐ目の前には、先程の原版の作品が並んでいます。刷った紙の違いによって印象もガラッと変わっています。このようなことが出来るのは、版画作品の一つの魅力ですね。それにしても、この人物の表情と陰影は衝撃的で心に焼き付きます。
そして、岸本さん作品の魅力の一つが「タイトル」!このテニスをしている作品のタイトルは「はやい」。残像が見えるこの動きはたしかにとても速そうです。しかしどこか気の抜けたような雰囲気があり、タイトルとのギャップがたまらない。
「 しわのある人 」
「 Ahhh... 」
「 風をあつめて 」
「 戦え、何を、人生を 」
「 尻の泉 」
作品とタイトルを合わせ、連続してご紹介させてもらいました。作品とタイトルの相乗効果による魅力で鑑賞者を虜にさせてしまいます。人物の表情や姿のインパクトが強いので、見た瞬間は驚きますが、次第にじわじわと感じるシュールな世界観に笑みがこぼれます。
暗闇からふわっと浮かび上がってきたかのような顔!この人物画は自画像作品です。上段の3枚は制作過程がわかるよう途中経過のものも展示されています。下段は古紙に刷った作品で、肌部分には投影されたかのように文章や画像が透けて見え、深い奥行きを感じる作品です。
こちらの作品はレースを使用して制作されたそうです。頭から胸元までレース柄の人物は可愛らしいような不気味なような。
他にも小さな作品を含めて多数展示されています。ご紹介できていない作品も面白い版画作品ばかりなので、ぜひ会場でご覧ください。
作家紹介
岸本佳祐
https://www.instagram.com/kometaki_sennin/?hl=ja
スペース詳細▽
[ WEST 1-A ]
Staff Chi