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なかじま はち / ShoyoRepublic / 都夢純菜 / 一朶琴 / 下山はるな / Taku',n 『What do you know about me?Then what do I know about myself?』


なかじま はち / ShoyoRepublic / 都夢純菜 / 一朶琴 / 下山はるな / Taku',n
『What do you know about me?Then what do I know about myself?』
2020.2.15-2020.2.16
[EAST 101]

What do you know about me?Then what do I know about myself?
あなたは私の何をしってるの?じゃあ、私は私の何をしってるの?

なかじまはちさんを中心に集まった6名の精鋭たち。
それぞれ、強い意思を持って作家活動を精力的に行なっていらっしゃいますが、日々のアウトプットから原点に立ち返り、自分自身とは何か、という根源的な部分に迫る展示となっております。
あなたはあなたの何をしってるの?

なかじまはち



普段は映像作家として活動されているなかじまはちさん。
制作を続ける中で待ち受ける、その苦しみや葛藤の吐露が本展ではありありと表現されています。
孤独へ感じる寂しさと、共生することへの息苦しさ。
「作らない事は残酷だ。孤独に埋もれてしまいそうだ。」という言葉からは、生への執着をも感じられます。

下山はるな



水面に特殊な絵具を浮かべ、紙に転写することで独特な模様を生み出すマーブリング。
下山はるなさんは自ら手がけるマーブリング作品をアクセサリーや雑貨にするなど、身近なアイテムに変容させていらっしゃいます。
ビビッドなカラーリングでまとめられた作品は、華やかで美しく、見ているだけで元気をもらえます。
会場では実際に実演もされておりますので、貴重な制作風景を拝見されてみてはいかがでしょうか。

Taku',n



コラージュによって変容を紡ぐアーティスト、Taku',nさん。
芸術を楽しむ力を作品から発信している姿は非常にエネルギッシュで、壁を彩るコラージュ作品の数々はくるくると表情を変えます。
今回は参加型コラージュ作品も。ホチキスで自由に素材を繋げることができ、みるみるうちに作品が変容していきます。
それはまるで人と人とを繋ぐコラージュのようにも感じられます。

ShoyoRepublic 



そしてこちらはモノクロをカラフルに表現する「黒極彩色画家」ShoyoRepublicさん。
スペース一面がモノクロで彩られ、その圧倒的なパワーを放ちます。
近づいてじっくりと作品を見ていくと、デジタルで並べられたものやそれをさらにアナログの手法で白と黒で重ね描きしたものなど、じっとその場に佇むと、モノクロから強い彩を感じます。
自分の中の弱さや苦しみから、それを凌駕する強い「エネルギー」へ。
生きる希望を感じさせてくれるキラキラを、その中から発見することができるかもしれません。

 一朶琴



艶やかで美しい、女性の刹那的な表情を描き出す一朶琴さんは、今回ライブペイントも行われています。
大胆に大きく描かれた彼女たちの表情はどこかアンニュイで、儚さや切なさが感じられます。
唇がとても印象的に描かれており、食べ物を食べる唇、紅を塗る唇、キスをする唇、思わず息を飲む艶やかさにドキッとします。
どこか、内面の表情も表現されているようで、共感してしまう女性も多いのではないのでしょうか。

都夢純菜



そして、今回「魔法少女の葬儀」を表現されたという都夢純菜さん。
死ぬ時まで、最後まで、かわいくいたいという願望を、死のイメージとはかけ離れた魔法少女に置き換えることで自分らしく在ることの大切さを伝えてくれているよう。
制作するにあたって様々な悩みもあったが、最終的に原点回帰をすることができたという都夢さん。
その祭壇からはネガティブな印象ではなく、自分もこうありたいというポジティブさが感じられ、じんわりと勇気や希望が湧いてくるよう。

それぞれが自己と向き合い、そして表現としてアウトプットを行う。
そこにはそれぞれの日常や思考が存在し、バラバラであるからこそ、鑑賞するうちにそれぞれの糸が交差する瞬間を感じることができるはずです。
他者と向き合うことは、自分と向き合うこと。
その意味を気づかせてくれる展示となっておりました。

本展は2/16(日)まで。

<スペース詳細はこちら>

[EAST 101]

staff kome