学習院大学写真部
『二月展』
2020.2.25-2020.2.27
at EAST 302,303,304
特定のテーマのもと、モノクロとカラー写真が並ぶ学習院大学写真部の学外展が開催中。
自然と人工という二つの相対する概念が写真によって表現されています。
学習院大学写真部の学外展は、卒業生以外の在校生が有志で参加する写真展。
毎回違ったテーマを設け、その作品をスペースごとに展示するという構成です。
今回はEAST304が自由、EAST303が人工物、EAST302が自然という異なるテーマの写真が並んでいます。
こちらはEAST 304の作品。ともに2年生の富岡 怜雄さんによるもの。
モノクロとの相性がいい幾何学的な建造物を納めた写真は、2点とも手焼きプリントです。
明暗差がある写真は中間のトーンを出すのが難しいのですが、ストレートにプリントされています。
となりのEAST303は「人工物」をモノクロで撮った写真が並んでいます。
モノクロは色がない分、モチーフ自体の形態や写真本来のメディア的特徴である光と陰が強調されます。
どこかにある廃墟を捉えた作品。
前述の通り自然と人工物という相対するテーマが設けられていますが、こちらの作品はその中間、もしくは融合といった感じの作品と言えるかもしれません。
もともとは無機質な建造物だったものが、やがて打ち捨てられ、自然に侵食されています。その過程がなんとも退廃的です。
EAST 302は「自然」をテーマに、カラーで撮影した写真作品が展示されています。
カラーならではのモチーフ選びが印象的です。
自然をカラーで、といえばやはり花ですよね。
ひまわりが一輪だけ写された作品には「小さい夏」というタイトルが付けられています。
画面全体をひまわりが覆う写真も確かに夏らしいですが、こういう「見つけた」ようなささやかな夏の写真もぐっと来ます。
3スペースに及ぶ展示だけあって、作品の数も多数。
こちらの記事で紹介した作品もごくわずかですので、ぜひ会場までお越しください。
展示は2/27(木)まで開催中です。
スペース詳細▽
EAST 302、303、304