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荒川 仁 個展



荒川 仁 個展
2019.10.4-2019.10.8
at WEST 1-C

造形作家 荒川 仁さんによる2年ぶりの個展が開催中。
普段のDFGではなかなか見られないような立体アートの作品が並ぶ必見の展示会です。





前回の個展から早2年。
再び立体造形作家の荒川 仁さんとその作品が帰ってきました。
筆者も大好きな作家さんの一人です。
新作も加わり、中〜大型の作品からアートピースまで10点ほどがご覧いただけます。

すみっこで膝を抱える少年の像。
目を閉じて何か思案している様子ですが、その表情は柔和な印象があります。
静かに佇んでいますが、存在感があり、滑らかな肌の質感もリアル。

立体造形作家の人口は驚くほど少ないと荒川さんは言います。
理由としては作品の大きさゆえそれなりの大きさの作業場が必要だという制作環境などの問題、それに作品を形作る際によく用いられるFRP材の取り扱いの難しさなど、さまざまな要因があるのだそう。だからこそ荒川さんのようなアート作品の制作を続ける作家さんの作品を見ることができるのは、実は貴重な機会なのです。




1-Cというスペースの特徴を生かし、入って右側の飾り棚のエリアには大型の立体作品が鎮座しています。こちらは『MEISOU』という作品。

「瞑想」と「迷走」のダブルミーニングを込めているというこの作品。
胡座をかいて瞑想に入る少年の頭から、堂々巡りをしてしまいそうに枝分かれした道が広がり出ています。出口の見えない終わらない「迷走」が頭の中でぐるぐると駆け巡っているという様をシュールに表現した作品です。

荒川さんの作品のモチーフとなる人物の顔には、目を開いているものがありません。
これは瞳を描くことで人物の顔の主張が出すぎてしまうこと、鑑賞者に思考の余白を与えられないという荒川さんの考えからきています。

そこには特別なことは考えなくとも、作品をみて考えたり想像を働かせてほしいという荒川さんの思いが込められています。




今回は写真のような小さな作品が無造作に並べて展示されていました。
こちらはレジンを使って形どったという作品。

造形作家として、作品作りにあたっては事前の研究を欠かさないのだそう。
平面作品においてももちろんそうなのですが、特に動物などのモチーフを制作する場合は資料などを参照し、骨格や肉のつき方、動き方などを作品にしっかりと落とし込んでいます。そのためか、これだけサイズの小さいものでも驚くほど忠実に表現されています。


今回の個展までの2年間はグループ展や百貨店の展示会などに作品を出品されていたとのこと。気になる方はぜひ今後の動向もチェックしてみてください。


<スペース詳細はこちら>

[WEST 1-C]