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こんぺいとう流星群 『Sentimental One room』



『Sentimental One room』
こんぺいとう流星群 
2019.9.1- 2019.9.3
[WEST 1-C]

武蔵野美術大学2年の中井美咲さんと日本大学芸術学部2年の河野日南子さんによる創作団体【こんぺいとう流星群】の展示が開催中です。
誰しもが成長する中で感じる「ああしてればよかった」「こうしてればよかった」というたらればという名の後悔。そこに後味の悪さを感じつつも前に進まなければならず、そしてまた同じことを繰り返す。そんな言葉に言い表せない積み重なった感情を写真とイラストで表します。

アパートの1室、約4畳の広さに表現された彼女たちの等身大の姿をどうぞご覧くさい。



会場に入ると誰かが住んでいるような、人の気配が色濃く残る空間が広がります。
灰皿に置かれた燃えかけた写真は、経験した出来事を無いものにしたい、でも捨てられない、そんな遣る瀬無い気持ちが見えるようです。


友達の後ろ姿やくしゃくしゃになったベッド、夜の道路といった写真が無造作に並んでいる様子は、まるで作者の記憶の断片をそのまま抜き出したよう。整然とされていないからこそ、剥き出しの生の感情が濃く滲んでいます。









大人になるにつれ、経験すること、そこで感じることが、どんどん複雑に、自身でも消化仕切れないことが増えてきます。特に人との出会いと別れはその代表ではないでしょうか?
会場の奥まったスペースには、ある一人の女性が体験した別れと出会いの出来事がイラストにより紡がれています。断片的な映像のように散りばめられるイラストと呟きのような文章を頼りに、鑑賞者は彼女の人生の一部を追体験します。

誰しもが抱えたことのある言い表せないフラストレーション。私たちは靄りとしたものを感じつつも、それらに向き合うことに対し臆病となり、あえて見ない振りをしてしまいます。
彼女たちの展示からは、それらに対しあがき、もがきながらもどうにか形にしようという思いがひしひしと伝わります。この展示は彼女たちの大人になることへ向き合う心の強さの証明でもあると感じました。

会期は3日まで、あなたももし言い知れぬ後悔や不安を抱えているのなら、彼女たちの展示をぜひご覧ください。

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