cousato『紡ぐ夢』
2019.4.27-2019.5.6
[WEST ART POCKET]
澄んだブルーと包み込まれるように暖かなオレンジが印象的な絵画の数々。
cousatoさんの、繊細で壮大で、優しくあたたかな世界観を是非ご覧ください。
空、海、地球、そして太陽。
生命体の根源である広大なイメージを多用しているcousatoさんの作品は、広角で雄大な印象がキャンバスいっぱいに広がっています。
こちらの作品は、太陽を彷彿とさせるような橙に、雪や雲を彷彿とさせる純白の妖精、そして空の下に落ちるひとつの傘がとても印象的です。
一輪のヒマワリを持った宇宙飛行士と、羽衣を纏ったこちらの女性はかぐや姫でしょうか。
《君と一緒に故郷で旅行を》と題されたこちらの作品は、月に帰ってしまった姫との逢瀬を、時代を超えて表現されているよう。
月から見える地球をバックに、羽衣と宇宙服の管が印象的にシンメトリーに配置された構図は、その長く美しい恋物語の神秘性をより象徴的に表しています。
近年海月は注目度が高まっている生物ですが、海月に惹かれるのは、フォルムもしかり、その自由に海を揺蕩う儚い印象があるからでしょうか。
このふたつの作品は、海月をモチーフとしたような妖精と、海月そのものとして描かれた作品が横並びに配置されているところがポイント。
空に浮かぶ海月は、「海という宇宙」の広さが壮大に描かれているようにも見え、希望や神秘の象徴のようにも映ります。
生きとし生けるもの全てを包み込む宇宙。
cousatoさんは細やかに繊細に宇宙を描かれており、その広大さにどこか救済の記憶を留めてくれているようです。
宇宙に抱かれて生きる私たちの、ちっぽけで細やかな幸せを大切にしていきたい。
そんな気持ちにさせてくれる作品に出会うことができました。
本展はGW最終日5/6（月・祝）まで。
雄大で温かい宙の世界を是非その目でご覧ください。
URL：https://skytopaz.jimdo.com/
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[WEST ART POCKET]
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