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キュ ユンジ『Confinement』

キュ ユンジ
『Confinement』
2019.4.5-2019.4.7
WEST 2-C

シンガポール出身のグラフィックデザイナー/アーティスト キュユンジさんによるインスタレーション作品がWEST 2-Cで展開されています。

一歩足を踏み入れた時に感じる言いようのない違和感、上も下も右も左も不覚になるような空間です。





グラフィックデザイナーとして活動する傍ら、不定期でこうした空間展示を発表しているキュ ユンジさん。今回の展示のタイトル『confinement』は「監禁」、や「幽閉」と言った意味のある英単語で、広義では「閉じ込める」という概念のある言葉です。

今回の展示においては特定の具象的な作品はなく、ミニマルなオブジェクトを配置することで一つの作品としています。




展示スペースのなかに足を踏み入れると、言いようのない違和感のようなものを感じます。

写真を見てわかる通り、フローリングが綺麗にコピーされ、切り取られたものが一枚板として立て掛けてあります。床の一部がえぐり取られ迫り出されているように物体が配置されていて、それはさながらオープンフィールドのRPGの世界の中に生じたバグを想起させます。

「監禁」もしくは「幽閉」とは、自分の意思とは関係なく、何かに強いられてとある空間に自分が居る状態とも言えます。そんな状況に身を置いたとき、人は違和感や不安を感じるもの。幼いときに悪さをして、押入れや物置に閉じ込められて居るような。

そのように考えてみると、そういった違和感の中に自分自身が取り込まれてしまうようなある種の居心地悪さこそが、この『confinement』という空間の作品が表現することなのかもしれません。




過去の展示作品がポートフォリをの中にまとめられています。
ペインティング作品もご覧いただけますが、グラフィックデザインのアートワークと並んでインスタレーションのアーカイブを見ると、平面的なロジックがそのまま空間展示に応用されているということがわかってなかなか興味深いです。


展示は本日が最終日となります。
キュユンジさんが手がけるアートワークは https://www.behance.net/countingcacda7 でもご覧いただけますので、興味のある方はぜひ。


【出展スペース:WEST 2-C】
DF STAFF isaka