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koco.jp 『手もと展』

koco.jp
『手もと展』
2019.2.9-2019.2.11
at WEST 2-E

自分の手って普段じっくりと眺めたりしないですよね。
でも他人の手もとはつい目がいってしまったり。

そんな「手もと」にだけレンズを向けた写真の展示が2-Eで始まりました。




前回の『#アオとは』に続き、hacoさんとkyokoさんの二人が今回もテーマを設けて制作した写真作品を展示。
それもテーマがピンポイントのため、作風は違えどコンセプチュアルでまとまりのある展示空間です。

今回は「手もと」とういことで、さまざまなシーンにおける「手もと」のみを切り取っています。こちらはhacoさんの作品。飲食店でメニューを持つ手でしょうか?視線の行き先がとても自然で、向かいの席に座る人の手の形がとてもわかりやすく捉えられています。生活感があって親しみのある作品です。




これはフェチズムをくすぐられる人も多いのではないのでしょうか、たばこを持つ手!
マンガやイラストなんかでも一層力の入る部分ですよね。

血管の浮き出方、骨ばった指、手の平のシワなど、手もとってじつは顔に匹敵するぐらい、その人の特徴が出る部分ですよね。だからなのか、写真からはとても愛おしい空気が感じ取れます。フィルムを巻き上げる手もともグッときます。




向かう壁面にはkyokoさんの作品が整然と並べられています。

生活感の漂うカットのほか、ストーリーのある「手もと」が織り交ぜられています。
レイアウトにもメッセージがあるので、会場で実際に眺めてみてください。

柔らかなトーンと全体を纏う優しげな空気が特徴的なkyokoさんの作品、物憂げな表情をしたモデルが持っているのは糸電話ですね。実はこのカットのちょうど反対側には、、




こちらのカットが。
この二つの写真の間にはいくつもの写真が並べられていますが、写真が写しているものやその順序などに考えを巡らせながら眺めてみると、何かの物語を読んでいるような感覚になります。


ちなみに今回のテーマからは外れた、二人が撮る日常の写真もブックで観れます。

前回の展示中に本展の開催を決めたという二人、次はどんなテーマに挑戦するのか個人的にも非常に楽しみになる展示でした。展示はこの三連休のみの開催ですので、気になる方はぜひお越しください。


kyoko
https://twitter.com/ekyorkoi

haco
https://twitter.com/___ioio_m18/


【 展示スペース : WEST 2-E 】