堀越ジェシーアリサ
『AMERICAN MEAT THEATER』
2018.5.19-2018.5.21
at WEST 1-A
古き良き時代のアメリカにタイムスリップしたかのような空間が1-Aに出現しています。
イラストレーターの堀越ジェシーアリサによるコンセプト展示『AMERICAN MEAT THEATER』が開催中です。
一歩足を踏み入れればそこはアメリカ。
と錯覚してしまいそうな世界観が広がっています。
レコードで鳴らしたようなモノラルのBGMも流れていて、古い映画で見たような、レトロクラシックな空間となっています。
煌々とした暖色の照明に照らされる作品たち。
照度を落としているということもあって、本物の映画館のような雰囲気ですが、天井から吊るされるブタの人形がこの異様な空間のアクセントになっています。
「BUTCHER THEATER」と入り口に記されている通り、お肉屋さん、肉をモチーフとした作品が並んでいます。
展示方法もしっかりと世界観に沿っていて、肉を焼く網に精肉を主題とした刺繍作品が、クラシカルなフレームに収められています。
サシの入り方や赤味などがとても精巧に、刺繍糸で表現されています。
よくよく考えてみれば、肉ってものすごく微細な繊維が集まって構成されているんですよね。その点では、「生肉を刺繍で表現する」ということはとても理にかなった技法なのかもしれません。
リアルな精肉であると同時に、どこか抽象画のようにも見えてなんとも独特の雰囲気を纏った作品です。そしてオシャレ。お肉なのにオシャレです。
こちらはキャンバス地にプリントされた写真に刺繍をミックスさせた作品。
写真の人物の赤いジャケット部分が刺繍で形作られています。
写真の色褪せ具合とコーディネートがクラシカル。
60年代ごろの雑誌の紙面みたいです。
ここまでガッチリとコンセプチュアルな展示空間はなかなかお目にかかれません。
ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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