Triq pinA『Mind and Body in the mirror』
2017.10.15 - 2017.10.21
[WEST 1-A]
主観と客観をテーマに、人の心の葛藤や成長を作品に表現。
自らと向き合う為の道具として存在する仮面とTriq pinAの世界。
展示の様子を一部ですがご紹介いたします。
Triq pinA(トリックピナ)さんは、人が悩み葛藤する場を森に例え、森の賢者である梟となって森から抜け出してほしい、という考えから梟モチーフの仮面を造形しています。
仮面の外側と内側とでデザインが異なるのは、主観と客観の狭間に存在する心理(ジレンマ)をそれぞれ表現している為です。
今回は仮面だけでなく、大きな松ぼっくりを材料にして作品を制作されています。
完成した形は仮面作品とは大きく様相を異にしていますが、松ぼっくりのひだのひとつひとつが仮面作品と同様に人間の表と裏という二面性を表している点では共通しています。
制作にあたってはひだの表側だけでなく裏側もチラチラと目に入るようにデザインされました。最も大変だったのは硬いうえに小さなトゲまである(!)松ぼっくりを分解する作業だそう。自然を材料にしているからか、作品の前に立って眺めているだけでたくさんのエネルギーをもらえるような気がします。
- Triq pinA Story -
Triq pinAとは、迷い込んだ森で
一片の梟の羽を拾ったところから始まるあなたの物語。
羽根の魔法で、あなたは森の賢者である梟の姿に変身します。
森の池のほとり。
あなたは、水面に映る自分の姿を覗きます。
全てを見透かしてしまいそうなまっすぐな鏡。
どこまでも高く遠く飛んで行けそうな大きな翼。
水面に映る自分の梟の姿に心が踊ります。
深い森で一人ぼっちになってっしまった不安や恐れが消えて、
この森を抜け出す勇気と自信が溢れてきました。
さあ、飛び立ちましょう。
展示は10/21(Sat.)までとなります。
あなたも是非この空間に足を運んでみてくださいね^^
ご来館お待ちしております。
プロフィール
岐阜県出身、歯科技工士。
歯科技工の技術を活かした装身具等を製作する。
人が鏡を見ると言う行為に着目。
自らを客観的に捉える為の表面と主観的に捉える為の裏面をデフォルメしたものが仮面と定義し、主観と客観をテーマに、人の悩みや不安や成長を作品として表現している。
2013年より、独学でラテックスマスクや羽根の装飾を施した仮面を作り始める。
2013年デザインフェスタvol.38から毎回出展、他グループ展やイベントにて展示している。
http://www.triqpina.com/
DESIGN FESTA GALLERY 原宿
Staff Jun