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うろんげ『視線/21st』

うろんげ『視線/21st』
2017.9.11 - 2017.9.15
[WEST 1-G]


"うろんげ" とは、2017年6月下旬に結成された謎の絵描きユニット。
メンバーは専門学校の同級生の二人、北海道出身の【タナカサユリ】さんと東京出身の【かわはらちあき】さん。
本展では、油彩や水彩画を中心に展示されています。





スペースに入ってすぐ目に入るのは、かわはらちあきさんの作品。
一つひとつの作品を見ていくと、様々なサイズ、スタイルで描かれていますが、スペース内に設置してあるポートフォリオを含め、かわはらさんが表現に必要としているのは人物の顔であることがわかります。


かわはらさんの制作スタイルで面白いのは、制作にあたってまずは普段からかけている眼鏡を外し、あえて視力を落とした状態でパッと見の印象を捉えてから制作するそうです。それは鑑賞者が作品をパッと見たときに作品を印象深くする為なのだとか。

かわはらちあき《ほほえみⅡ》

かわはらさんがもともと描いていたのは顔だけではなかったそうですが、絵を描き続け、不必要なものを削ぎ落としていく過程で最後に残ったのが、人物の顔だったとのこと。
最後に残った顔だからこそこんなにも訴えかける力があるのでしょうね。その視線の先に何を見ているのでしょうか。

「絵の世界」は心を映し出し絵の中に閉じ込めます。
絵を観て、その思いをいつか誰かに解ってもらえるなら。
そうすれば一人の中だけで消えていく思いが報われるのかなと思うそう。
歳をとること、いつか死ぬこと、どうしようもないことを悲しいと思う。
そんな寂しさを、絵で少しでも紛らわせたら。 





スペースのもう半分はタナカサユリさんの展示エリア。タナカさんの描く作品は独特の緊張感があります。かわはらさんと同じく、タナカさんの作品にも人物が登場しますが、それは人物がいなければ物語が成り立たないと考えているからです。タナカさんの思い描く物語の中でそれぞれの人物は何を演じているのでしょうか。こういうものを描こうという決まったイメージは作らず無心で制作するとのことですが、人物よりも先に描くものは地平線だそうです。地平線の向こう側には何があるのか。あちら側とこちら側を無意識に区別しているようにも感じられます。生と死に隣接しているかのような緊張感が漂っています。


こちらは亡くなった女性(写真中央)とその女性を思う別の女性(写真左)の作品が並ぶコーナー。物語を大事に作品を制作するタナカさんらしい作品と言えるのではないでしょうか。

タナカサユリ《おいでよ》

こちらの作品は実際に亡くなられた人物を思って描かれました。
微笑んでいるようにも見える人物の後ろ、ぽっかりと空いた入口の先に足を踏み入れることは躊躇われます。
この作品を前にした時、誰も逃れることのできない死について考えさせられるのではないでしょうか。


展示は9/15(Fri.)までとなります。
ご来館お待ちしております。





プロフィール

<かわはら ちあき>
東京都 葛飾区出身

東京都立工芸高等学校 デザイン科 卒業
創形美術学校 ファインアート科 卒業

主な展覧会
2014年 グループ展「空想の動物展」ギャルリーヴィヴァン
2017年 個展「こんにちは はじめまして」小杉画廊



<タナカ サユリ>
北海道 札幌市出身

創形美術学校 ファインアート科 卒業
創形賞 受賞

主な展覧会
2013年 グループ展「十展」デザインフェスタギャラリー
2014年 グループ展「おかっぱ展」創形美術学校
2017年 グループ展「好きすぎてよく見える」小杉画廊

tumblr https://vgyzent.tumblr.com



【展示スペース:WEST 1-G】

DESIGN FESTA GALLERY 原宿
Staff Jun