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Lisa Wlaschek 『Analog Photography』




Lisa Wlaschek
『Analog Photography』
2017.6.1-2017.6.7
at ART POCKET

ドイツからやってきた写真家兼イラストレーターのLisa Wlaschekさんの写真展が本日より1週間の会期で開催されております。

フィルムの持つ独特な粒状感が際立つモノクロのストリートスナップ作品、ひんやりとした空気感漂う霜の降りた草木を写したカラー作品の2つの写真作品をご覧いただけます。







モノクロの写真作品では母国ドイツはデュッセルドルフの街並みを写した作品と、ロンドンのカムデンタウンを写した作品、それにイラストとミックスさせた女性ポートレイト作品が並んでいます。

展示DMでも使用されたカムデンタウンのスナップは街の雰囲気がよく表現された一枚です。

カムデンタウンといえばパンクの街として有名です。アイコンともなっているパンクグッズを始めファッション雑貨や手作りクラフトを売る小さなお店が数十も軒を連ねるステーブルズ・マーケットを中心に、町全体の雰囲気も写真にあるようにとても賑やかなエリア。毎日がお祭りのように地元の人や買い物客が行き交っています。




展示タイトルにもある通り、写真はすべてフィルムにより撮影されています。
プリントこそ手焼きではありませんが、すべて撮ったまま、補正や加工はされていません。

あえてフィルムにこだわる理由を聞いてみると、フィルムの質感が好きだということはもちろん、アート作品としての写真だからこそ、アナログのカメラにフィルムを詰めて撮ることを重要視しているのだとか。キレイに写りすぎるデジタルよりも、あたたかみのあるフィルムをメディアとして選んでいるのだそうです。

アップで写してみるとフィルムならではの粒状感が分かるかと思います。
たしかにPhotoshopでグレイン効果を足すことはできますが、あくまでもそれはアルゴリズム解析による規則性に基づいた「処理」であって、化学変化の偶発性が生み出す粒状表現とは性質が違うものでもあります。




カラーの作品はひんやりとした冬の朝の風景を写した6枚からなる組作品。
草に降りた霜が朝の日差しに照らされてキラキラと輝く様子が捉えられています。

寒々しい中でも絶妙な光入り具合によって暖かい印象を与えています。
カラーフィルムは特に、こういった斜めや横から入る光は柔らかく実際に目で見るよりも黄色がかって表現されるので、こちらの作品もフィルムの特徴を最大限に生かした作品といえますね。




見逃しがちな足元に広がる小さな世界を美しく写しています。
普段の見慣れた景色も四角く切り取ることで、劇的にその姿を変えることがある。
Lisaさんの写真はそんなことに気づかせてくれる力があるような気がします。


展示は6/7まで。作家本人も期間中どこかの時間で在廊するとのことです。
ちなみにLisaさん、11歳の頃から独学で日本語を勉強されていたそうで、かなり日本語が上手!びっくりしました。とても気さくな方なので、お話ししてみては。


Lisa Wlaschek -web site-

【展示スペース:WESTアートポケット】
DFstaff isaka