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悠里 『波の狭間に滲む青』



悠里
『波の狭間に滲む青』
2017.5.4-2017.5.6
at WEST 1-G

桜の季節が過ぎ、時より真夏のような陽射しの差し込む今日この頃、
来るべき夏に想いを馳せる人も多いのではと思います。

WEST館1-Gで開催中の悠里さんによる個展『波の狭間に滲む青』は、そんな人にこそ是非見て欲しい、爽やかさと少しのセンチメンタルを感じる空間となっています。







pixivなどで作品を公開し、デザインフェスタにも出展経験のあるご自身の初となる個展。
デジタルイラストながらアナログのような柔らかく繊細なタッチと懐かしさを感じつつもどこか非現実的な風景、目に飛び込んでくる鮮やかな青の世界観が特徴的です。

PCやスマートフォンで手軽に作品が見れるいまだからこそ、こうした展示空間で壁に飾られている作品を眺める機会は貴重ですね。


具体的に夏を象徴するようなモチーフが示されている訳ではないのですが、モクモクと空に浮かぶ入道雲とどこまでも透き通るような青色からは、どうしても夏を感じずにはいられません。




今回の個展は最新の作品集『Seaside Blue』の発売に合わせて開催されております。
こちらは作品集の一コマ。

うねる波を背負い佇む少年と、そんな彼の心情を示唆しているように淀んだ空がなんとも印象的。波の音が聴こえてきそうです。

展示会場には作品集のフライヤーが設置されているのですが、そのフライヤーのデザインがかっこいい!

レコードショップに置いてありそうだなーと思って眺めていたのですが、やはりバンドの音源リリース時に配布されるようなフライヤーを意識して制作したのだそう。ついつい集めたくなっちゃうタイプのフライヤーです。




会場にはご本人も在廊中。
伺った際には手描きのイラストを制作中でした。
これもまた青が涼しげで良いですね。


「ノスタルジック」という言葉はあまり安易に使うべきではないかもしれませんが、悠里さんの作品の世界には、心の奥底にしまい込んだ幼いころの淡い記憶や空気感、見るものすべてが新鮮だったあの感覚を呼び起こしてくれる不思議な力があります。
そんな消えかけていた感性を刺激する作品に郷愁を感じるのではないでしょうか。


展示はGW中の5/6(土)まで開催されております。
また悠里さんは5/27(土)、28(日)に開催されるデザインフェスタvol.45にも出展予定です、こちらも合わせてぜひ足をお運び下さい!


悠里

website
http://hosiiro.tumblr.com

twitter
http://twitter.com/hosiiro_



【出展スペース:WEST 1-G】

written by isaka