『 ななふしぎ展 』
稲井佑羽、大澤奈央、mu_yu_、なちゅみ、
カマタリオナ、CHINECHAN、サクライモカ、中あやの
会期:2017.2.25 - 2017.2.27
WEST : 2-A SPACE
高校時代の同期、計八名の女性作家によるグループ展
『ななふしぎ展』の様子をご紹介致します。
「LOV」左 「それでも」右
稲井 祐羽さん
人目で強烈なイメージを刷り込む、稲井さんの絵画「LOV」
人がミキサーの中に!助けなきゃ!
しかし、彼女たちの身体に注目すると、
人間の姿形を成しながら、でも、違う。
異質な気配を感じ取り、その瞬間から、
彼女らに向けられた行為が、単なる好奇心を発端としたものでなく、
身の安全を確保するための行為なのではないかと、ぐるりと反転する。
「じわり」稲井祐羽(左)
「睡眠」サクライモカ(右)
「睡眠」と名付けられたサクライさんの版画作品。
微睡み、脳汁がとめどなく溢れ出るようである。
注視を続けると、対象から何らかの具体性を見出せそうな気もするが、
結局、うまく結びつけることは叶わない。
まさに、覚醒時に、夢の出来事を、
忠実に思い出せないことのように。
「rough glyph -ラフグリフ-」
CHINECHAN
ラフスケッチに最適、
使いきりグリッドメモパッドをクリエイトしたCHINECHANさん。
メモ・ノートに記述された情報は、
メモ・ノート上のみで完結することは稀。
あくまでその一端、軌跡を記録するツールであり、
更なる一歩を想定した上で使用されるツールである。
そのことを強くコンセプトに組み込んだ本作。
表紙のグラフィックを眺めただけでも、
何かを始めたくなるのではないか。
どうしようもなくワクワクする。
「少女解剖」
mu_yu_
mu_yu_さんの展示エリア一帯が、
一際柔らかく、そして強く光を反射している。
壁にかけられたホワイト・ベージュ系の衣装の数々。
白色のテーブルの上には、天使のオブジェ、赤ん坊のフィギュア、
そして淡い色をしたグッズたち。
タイトルに依存するならば、
この光景、この作品たちは、
とある少女が自分らしくあるために必要な、
そして、自身を構成する重要な要素である。
部屋全体がメルヘンチックな装いでありながら、
実のところ特定のテーマは設けられていません。
一枚目の会場内写真をご覧頂ければおわかりの通り、
大変パワルフルかつ見応えのある展示会でしたので、
三日間という短い期間であることが悔やまれます…。
次回の出展も心よりお待ちしております、そして楽しみにしています!