帝京大学写真部 『帝京大学写真部卒業展示』



帝京大学写真部
『帝京大学写真部卒業展示』
2017.2.22-2017.2.26
at EAST 201, 202

2月3月はだいたいの学校が春休みに突入する展示シーズン。
そして卒業の季節ですね。

毎年この時期のDFGは多くの卒展で賑わいます。
そんななか今回ご紹介するのは帝京大学写真部による卒業展示です。






展示会場に入るとまず並んでいるのがこちらの作品群。
僕のような旧世代の写真学生からすると涙が出そうなくらい、正統派の銀塩モノクロ写真作品です。

帝京大学写真部さんには部室に暗室があるそうで、今回参加している13人の中にも暗室で過ごした思い出について語っている方がいました。

それにしてもみなさんプリントが上手です。
モノクロの手焼きプリントはネガの出来に左右されますが、これだけプリントがきれいだということはしっかりとした撮影技術を持っているということですね。





さて、奥のフロアにはカラーの作品もたくさん並んでいます。
基本的に組作品ではなく一枚入魂、ひとつひとつにタイトルがつけられています。

その付けられているタイトルですが、どれもセンスが光っています。
日本語と英語が併記されているのですが、日本語のタイトルはもちろんのこと、その英語版も単なる直訳でなく違った意味が込められていたり、写真だけでなく言葉も一緒に作品を鑑賞できます。




モノクロ写真作品群のなかでも不思議な魅力を放っていたのがこちら林知夏さんによる作品。

動物をこれだけ近距離で撮影することもそうですが、右側から入るライト、底から左に掛けてぐんと落ちるシャドウ、モノクロ写真の魅力が凝縮されています。

またタイトルも秀逸。
『その睫毛の向く先へ』という日本語タイトルには『Bravery to the future』という英語訳が付けられています。
写真の方にもう一度目を向けていると、睫毛にも瞳にも影が落ちていてその表情を伺うことは出来ません。だからこそとても示唆に富んだタイトルになっています。




続いてもタイトルと写真の関係に注目した作品です。
すでに人のいなくなった喫茶店の座席。テーブルには飲み終わったカップ、グラスやお手拭きが雑然と並んでいます。

そしてこの作品のタイトルは『二人の時間』。
一見するとなんの変哲の無い日常の断片かもしれませんが、実在の痕跡を写すことにより不在の二人の時間を表現している、とても雄弁な作品です。


展示は今週2/26まで。
鑑賞の際は一つひとつの作品のタイトルの意味に注目をして、写真を読み解いてみてください。



【展示スペース:EAST 201】
DFstaff isaka