アミューズメントメディア総合学院 キャラクターデザイン学科12期生
-アミューズメントメディア総合学院 キャラクターデザイン学科卒業制作展-
「第12回 えび展」
会期:2017.2.17 - 2017.2.19
EAST : 201,202,204 SPACE
昨年度に引き続き、本年もアミューズメントメディア総合学院、
キャラクターデザイン学科の卒業制作展&OBOG展がDFGにて開催中!
本記事では「EAST : 201,202,204」スペースの作品をご紹介致します。
まず最初にご紹介するのは「EAST:201」スペース
この部屋のテーマは「ダークファンタジー」
「EAST:201」スペース
「灯り」坂井 妃七さん
真っ黒な空間内部、
正に灯りのように佇む少女たち。
本作は「灯りを管理する少女」を描いた作品。
床に触れてしまいそうなほどのロングヘアーには、
リボンで装飾された鳥かごが結ばれていて、
華奢な身体には不釣り合いのそれは、
見知らぬ彼女のギャップとして魅力的に写る。
また写真右手の作品、佇む少女。
宙吊りの瓶の中、炎と煙の中間層に属するような、
亡霊か、または妖精?
隣接する灯りを受けて明らかになる、
瓶を吊る紐の描写にまで、手が込んでいる。
「オズの魔法使い」飯塚 俊介さん(PN:四代目)
「臆病なライオン」がホントの勇気を見つける冒険が、
今、始まる!
児童文学「オズの魔法使い」を再解釈し、制作された作品。
原作が出版されたのは1900年ということで、
約2世紀を経て、現代版が登場!という煽りがつきそう。
この構図、少年漫画、新連載という文字がイメージされる。
「TORTURE BEAR's」中村 仁さん(PN:BELPHEGOR)
「可愛くもグロテスクなもの」をテーマにした中村さんの作品。
不穏な世界観だなぁと思って細部を注視すると、なるほど。
拷問器具をモチーフにしたデザインが随所に!
ギロチン、ロボトミーなんて名前のキャラもいたりして、
相関図もともに公表されています。
こういった不可視のデータをきちんと構築することで、
一枚の作品内の事象、その意味を共有することが叶う。
続いてご紹介するのは「EAST:202」スペース
この部屋のテーマは「乙女・ファンシー」
「EAST:202」スペース
「Mate」福原 拓哉さん
絵というものが自分に与えられてから、
それまでの自分に無かった「好き」が沢山増えました。
キャプションに添えられた、この言葉に胸が熱くなりました。
描かれた一枚も、これから熱いバスケの試合が繰り広げられる事でしょう。
二次元ならではの世界に憧れる福原さん、
プレイヤーの肩には、蛇、梟、蛙、カラス、カメレオンらが寄り添っているが、
ただの愛玩動物では、絶対ない。
彼女らの目線の先にいるであろう対するチームの姿も是非、見てみたい。
「nature」鈴木 優実さん
「自然×和」をテーマに制作された鈴木さんの作品。
秋の紅葉の綺麗な世界を描きたかった、とそうです。
周囲一面が紅く染まる、紅葉、その情景に、
心が洗われる気持ちになります。
ひと時だけの光景であるという希少性もありますが、
はじまりでもない、終わりでもない、
その微妙なバランスを体現する紅葉という現象に感動しているのかもしれません。
「こっちを向いて」山﨑 桜さん
写真集の中の一枚をイメージし、制作された本作。
その瞳、そこに居る誰かを見ている、
というより、ファインダーを覗き返すようである。
肌を大きく露出するこの様子にカメラを向ける誰かと、
彼女の関係はとても親密であるように思う。
向けられても、冷静に見つめ返す彼女の真意はどのようなものか。
そこに駆け引きがあるとしたら?ドキドキしますね。
「年を数える12種の動物」秋田 智稀さん
動物を描くのが好きという秋田さん
干支をデフォルメしたイラストを用いて、
時計のイメージを再現しました。
1、2、3、4...とそれぞれの時刻を、
干支(動物)に見立ててみると、時間の解釈も楽しい。
私事ですが、毎晩午前2時くらいに寝ているので、
鼠だから寝よう、とか、ちょっと日常生活が変わりそう。
そして最後にご紹介するのは「EAST:204」スペース
この部屋のテーマは前室同様「乙女・ファンタジー」であるが、
物販コーナーもかねています。
「EAST:204」スペース
横井 幸菜さん(PN:ゆきんこゆきな)
発色の良いアクリルガッシュで、
コミカルなキャラクターが闊歩する世界を描く横井さん。
キャラたちは触り心地が良さそう、
スポンジ?マシュマロ?口に含んだらおいしそう。
左上の作品「宇宙」では、キャラに交じって、
ハンバーガーやアイスキャンディーも登場し、同化している。
同化し過ぎて、同一視してしまいそうだ。
そしてお待ちかね「えびてん物販コーナー」!
まるで音楽ライブの物販のように充実したラインナップである。
Tシャツ、冊子、iPhoneケースなど。
そして個人的に一際目を引いたのはこちらのアクリルキーホルダー。
本当にそのキャラクターを持ち歩いているみたいに見える。
しかし、忘れてはいけないのは、この物販コーナー。
あくまで生徒様方の作品販売の場であるということ。
こういうパッケージングって、
作品販売の提案方法としてすっごく面白いし、可能性があると思うのです。
見せることだけに注視せず、作品を、作品イメージを鑑賞者にどうやって届けるか?
「えびてん」は、この問題を楽しみながらクリアしようとします。
本日も「えびてん」の為に、多くの来場者様がお越しになっています。
本展示会は2月19日(日)が会期最終日です。
どうぞ、お見逃しなく!
アミューズメントメディア総合学院 キャラクターデザイン学科12期生
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「第12回 えび展」
会期:2017.2.17 - 2017.2.19
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