『DARK SIDE RASPBERRY AWARD』
2016.10.29-2016.11.4
at WEST 1-D
ラズベリー賞とは、ハリウッドで最も栄誉あるアカデミー賞の前夜に、その年もっとも「最低」だった映画に贈られる賞のこと。
そんなラズベリー賞に着想を得た「最低」の作品を決めるグループ展『DARK SIDE RASPBERRY AWARD』が1-Dで行われています。
冒頭説明したように、今回の展示は「ダークサイド」を共通のテーマとし、
投票形式で「一番嫌いな」作品を決めるというもの。
発想もユニークですが、もちろん各々の作品もダークサイドに振り切った黒々しい作品が目立ちます。
一見明るい世界を描いているような作品でも、「どこかに闇の部分があるのでは?」と疑ってしまいます。
忘れないでくださいね、この展示では「最低な」作品を決めるんです。
決して好きな作品を決めるのではありません。
こちらは企画者である白鳥ちたるさんの作品。
彼女の作風を知っている人なら分かるでしょうが、完全に闇(病み)サイドにぶっ飛んでいます。
しかしながら作品のクオリティーは確かなもの。
少女が自らの頭をピストルで吹き飛ばし、そこからは禍々しい世界が広がっています。
右二作が妹のリホさん、左の作品が姉のmheeeさん、姉妹で作品を出展しています。
リホさんの右上の作品(見え辛くてスミマセン)のタイトルは『適当』。
中身自体はそのような印象はないけれど、その良い意味での投げやり感はこの展示のテーマにすごくマッチしているように思います。
姉のmheeeさんの作品はこのとき既に売約済み。
部屋に飾ったら禍々しいオーラを放ちそうという話をしたら、「魔除けになるかもしれません」とご当人。確かに・・・。
ユニークなコンセプトもと、参加者全員がとことんまで「ダークサイド」を突き詰めた本展示。今回紹介出来た作品はほんの一部で、目を覆いたくなってしまうような(褒め言葉です)作品もあり、見応え十分です。
ぜひあなたの「一番嫌いな作品」を見つけに来てください。
【 展示スペース : WEST 1-D 】
written by isaka