写真で伝える会
『「噂の写真展2016」』
2016.10.26-2016.10.31
at EAST 101
今年もやって参りました!
2011年より毎年この時期に当館で行われる、写真で伝える会主催の『「噂の写真展2016」』がEAST101で開催中です。(前回の展示はコチラ)
どこを見渡しても写真!写真!写真!
総勢34名が参加する大規模なグループ作品展となっております。
パーティションを立ててスペースを増設し、迷路のような展示構成になっている本展示。
作品数もさることながらそのバリエーションも豊富で、
ストリートスナップ、ポートレート、ドキュメンタリー、風景にいたるまで、あらゆる種類の写真を観ることができます。
『時の隙間』。
日々の暮らしの中でふっと肩の力を抜いて、何も考えずぼーっとしているときのような、そんな「隙間」の時間にふと視界に入ってくる光景を集めた作品。
一つひとつの写真を眺めていると、その意味が浮かび上がってきます。
2020年の東京五輪を前に変わりゆく東京の景色を、無くなってしまう前に記録した写真たち。
小説家の小林信彦が荒木経惟と昭和の面影を残す東京の街並みを歩き記録した『私説東京繁昌記』というエッセイがあるのですが、「1960年の東京五輪を境に再開発の名のもとに『街壊し』が行われ、古き良き東京の風景が失われた」ということを言っています。
豊洲への移転問題で揺れている築地中央卸売市場や旧都電唯一の生き残りである都電荒川線の走る風景もまた、五輪を機に変わろうとしている。
この作品を見ると現代版『街壊し』が現在進行形でいたるところで行われていて、古き良き東京の風景を残していくことがどれだけ大事なことかということを教えてくれます。
「美しい風景はふとした瞬間現れる」。
写真を撮る人にとってはよくあるそんな瞬間を捉えた一枚。
写真に収めたい風景って狙って出会えるものではないんだなーって、こちらの作品を観ると思います。
右下に映る4人のシルエットや雲の切れ間から覗く太陽、その光を映す水面が静かに波打っている風景が表れたのは、まさにこの写真を撮ったときのほんの一瞬の出来事。
写真って奥が深いですね。
ここで紹介できる作品は、ほんっとにごくごく一部。
展示は10/31(月)まで行われていますので、ぜひぜひ足を運んでください。
写真で伝える会
http://www.photorhythm.org
出展者一覧
rikutsu/深沢久美/平塚紗希/高野日出海/西浩二/石井俊志/蛯名尚子/Kaori ito/後藤一平/龍一/水藤直人/にしのひさし/川田めぐみ/Keiko Morita/中村俊哉/岩本太陽/東ともみ/渡辺邦斗/ぶーちゃん/古源真/鈴北空也/半澤祐美子/森田篤/Satomi/北尾辰也/おじゅ/平山直子/osamu yamanaka/寺師義和/古郡高廣/坂田昌晴/磯田重晴/結実華/新橋克裕
【出展スペース:EAST 101】
DF STAFF isaka