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GUG 『追憶』

GUG
『追憶』
2016.9.12 -  2016.9.14
[WEST1-D]

細密画、抽象画を組み合わせた独自の世界観。
アーティスト・GUG誕生の記憶をたどる、初個展のご紹介です。



自室をイメージしたという、ベージュやブラウンで統一されたスペース。
極限まで絞った光量で、作品ひとつひとつを静かに浮かび上がらせます。

写真左側の細密画「uni」から始まり、
細密画→抽象画→細密画と抽象画を組み合わせたもの…と、現在までの移り変わりが
反映された展示方法。
画風は異なるものの、用紙のなかで空間を均等にとるスタイルは統一感があり、
キレイな流れのある展示となっています。

イメージは固めず、感覚的な部分から描きはじめることが多いそうです。
人間はあまり描かないそうですが、挑戦した作品を発見!
細密画作品のスタイリッシュさとはまた違う、愛らしい雰囲気が素敵です。

細密画+抽象画の作品。
太ももや衣服を思わせる柔らかな曲線に、毛細血管のように細かく描き込まれた上半身。
抽象画にキャラクターとしてカタチを与えることで、人間の要素を残したモンスターに。
なんだか愛らしさを感じる、不思議なイキモノの完成。

詰め込み過ぎずシンプルに、かつポイントをおさえたこだわりの演出は、
初個展とは思えない落ち着きが。
洗練された空間づくりに、GUGさんのセンスの良さを感じました。

絵を描き始めたきっかけは、中学の陸上部時代に大きな怪我を負ってしまってから。
その後高校から本格的に絵を描きはじめ、大学生となった現在は音楽活動と両立して
地道に活動を続けられています。

じっくりと自分をみつめ、創作に向き合っていく誠実さ。
残念ながら展示最終日のご紹介となってしまいましたが、
今後の活躍にもますます期待が高まる作家さんです。
ぜひSNSもチェックしてみてください!





【出展スペース:WEST1-D】

DF STAFF nakagawa