『やがて思い出す明日』
マシュー/かえれちゃん/むくむくしたけもの
2016.7.15 - 2016.7.18
[EAST:204]
わたしたちには「覚えててほしいことがある」。
それはあの頃であったり、あの気持ちだったり、あの人であったりする。
もしかすると、わたしではない、わたしの欠片かもしれない。
拙いありふれた世界の欠片を目の端にかすめただけの今日の日を、あなたは「忘れる」だろう。
しかし明日のあなたは「変容」している。そしてやがて思い出す。
そこにわたしたちは居ます。
SNSやイベントを通じて知り合った3人による展示会。
3人の描く世界は、明日、誰かの記憶のなかでどのように思い出されるのでしょう。
マシュー
「寄り添わない」小さいころから側にいる、大切な悪魔の女の子を中心に描いています。
悪魔の女の子の世界は、きっとたくさんの感情を共にしてきた、マシューさんの心の内と
同じ世界。
大切だけれど、寄り添わない。印象的な一枚。
かえれちゃん
「萌え教育@赤ちゃん」2000年前半の萌えを表現し、伝えていきたい。ダサいおたくが活動しています。
ちょっと懐かしさを感じる、“萌え”という言葉の先駆け的存在を描くかえれちゃんさん。
現代的な“萌え”にはない、熱気と真っ直ぐさを感じます。
むくむくしたけもの(a.k.aむくけも)
αケンタウリ生まれ。日本在住。主に瞳のない少女を描く。
どこを見ているかわからない、どこも見ていないようで、あなたを見ているかもしれない。
真っ白な瞳に何が映っているのかはわからない。
可愛らしい佇まいと興味のなさそうな表情のギャップ。
わからないからこそ膨らむ期待と妄想が、甘く、柔らかに、ちょっと切なく描かれます。
ちょうどスペースやグッズ販売の棚が3等分されていて、3人がルームシェアしている
部屋に訪れたような気分に。
私たちは明日に何があるかを知っている。
あなたにもそれは伝えてある。
心配しなくていい。あなたはやがて思い出す。
(会場内キャプションより)
そんな慎ましさとは真逆のような、見えない自信に満ちた言葉が印象的深くて、
私もこの言葉とともに、少女たちの姿を思い出すのだろうなと思いました。
展示会は7/18(月・祝)まで。
忘れられなくなる少女たちに、会いに来てみませんか?
http://xxyoka.wix.com/yagate
https://twitter.com/_yagate
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マシュー
https://twitter.com/_msux
2015
-はしわたし(むくむくしたけものさんとのふたり本)/ COMITIA113
-証明 / COMITIA113
-変缶する作品展 / The Artcomplex Center of Tokyo
2016
-げんじつこわい(合同誌主催)/ COMITIA115
-関心の分離/COMITIA115
-おいしいごはんの本/COMITIA116
かえれちゃん
https://twitter.com/mahowokakete
2015
-ロジカルアートスクール展
2016
-第一次創作アート展
-やがて思い出す明日
-オンライン展
むくむくしたけもの
https://twitter.com/mukukemo
2015
-『自宅個展(常設)』むくむくルーム展示壁/N.H.City
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【出展スペース:EAST 204】
DF STAFF nakagawa