「私」若林 真子
明治大学写真藝術研究会(Photo Art)
43期生(現2年生)による写真展
EAST : 201 SPACE にて開催中!!
<会期>2016.3.22 - 2016.3.27
展示作品はカラー写真を中心として、
手焼きのモノクロ写真も御座います。
個人的な楽しみ方ではありますが、
モノクロ写真→カラー写真 という流れで見るのが好きです。
ということで、まずはモノクロ写真をご紹介致します。
「監視中」澤田 駿
モノクロに、このタイトル、この看板。
良いですね、老朽化した看板と時の流れへの逆行がセットです。
私事ですが、実家の近くに有料の釣り堀がありまして、
近くに住むおじいさんが監視員として、釣り堀近辺をうろうろしていました。
しかし、ここでの監視員は鳥さんです。
サボってません、真面目です。
もしかしたら、彼のご飯になるのかもしれないのですから。
「剛塊(クラトン)」熊谷 大樹
コントラストの高いモノクロ写真で、
かつ建築物が写っていると、もうたまらない。
いつの時代のことだろう...とか撮影された正確な年代を探ることも放棄して、
経験したことも無い時代にセンチメンタルなタイムスリップをしてしまう。
カラーと比較すれば、白黒は情報が削ぎ落とされている状態とも言えて、
複雑な形状をしたものの表面がならされて、
単なる塊に見えてしまうこともあるかもしれない。
「椿1」山﨑 美紀
白と黒、2種類のバックグラウンドが、
水たまりのように広がって、
その中に真っ赤な椿が浮かべられている。
対象と背景の彩度の違いから、
恐らくパソコン上で作成されたデータと察する。
カメラであれば、対象物にピントを合わせるという作業があるけども、
この作品では、対象物と背景の両方にピントがあっていて、
等しく尊ばれているなと思った。
「hana*」,「yuka*」若松 春良
エコール(映画)を思い出させるスナップショット。
広がる草むらと白色の衣装がそうさせるのだろうか「hana*」
その下に展示された作品「yuka*」
被写体となった女性モデルがユカさんなのかな。
「hana*」からの流れを引き継いでいるからか、
背後から差し込む白い光が印象的である。
会場の入口にぺたぺた貼られていたのは、
部員たちを写したスナップの数々。
眺めていると、自分も大学生時代を思い出す。
前述の通り、彼らはまだ二年生!
来年、再来年、そして長く、
写真への興味を持ち続け、また作品を拝見出来る機会を楽しみにしております。
明治大学 写真藝術研究会(Photo Art)
『写真藝術研究会 2年生展』
会期:2016.3.22 - 2016.3.27