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東京デザイン専門学校クリエイティブアート科2年生 『CR2』


東京デザイン専門学校クリエイティブアート科2年生
 『CR2』
2016.3.18 - 2016.3.20
[WEST1-A,1-B,1-C]

東京デザイン専門学校クリエイティブアート科2年生、
そして在校生による、個性溢れるグループ展の様子をご紹介いたします。
本当に「個性」が溢れ出ていますよ!



クリエイティブアート科は、
3年間で絵画・立体造形・グラフィックデザイン・写真など、
様々な美術を幅広く学び、各自の特性を見出していくこと目標とした学科です。

今回の展示会では、3期生2年次終了時点での作品を、
3スペースに渡って展示してます。




まずは1-Aのスペースに入って観ましょう♪

部屋に隅に飾られたのは、セキ・マサヒトさんの作品。
本物にしか見えない、ハイクオリティの銃と弾のオブジェとモノクロの精密画。

ご本人に相応しく、穏やかでクールなイメージが伝わってきます。





様々な機械仕掛けのモチーフが沢山積み重ねられ、
結果、巨大な山を築いた様子を描いたイラストレーション。




編み絵?点描画?
残念ながらどちらでもありません。

もう少し近くて見てみましょう。



【実の花】田中 理子

なんと…。
数えきれない数のお米、黒豆、コーン、小豆、大豆を材料に製作された花の模様。
隙間なく丁寧に仕上げられています。


夕方頃に「お腹すいた~1-Aに行こう!」と、
ギャラリー内で誰かの声が聞こえて、ちょっと笑ってしまいました。

とても印象に残る作品でした。



【風神雷神図】板垣 晋

風神雷神図をイメージした、赤い背景に立っている2人の女性の絵画作品。
背景の赤の塗りにより熱による空気の揺らぎが表現され、
彼女達のワンピースを捉え、揺らしています。



【マシュマロ集会】

マシュマロの立体作品。
本物かと思っちゃいました。
甘くふわふわな触り心地が良さそう。
ゼリーが満たされていそうです。



【それぞれの行宮】龍門はるか

大きい黒いパネルに対し、規則的に18枚のアニメーションイラストを配置。
一枚一枚絵の中がストーリーを語っています。






【動物のロゴと華押】木田海斗


動物をモチーフにし、
図案化と文様化していき、
特殊な形状を描いてる木田海斗さんの作品。

アジアンテイストを醸し出しています。



【城】張 冰潔

1-Bスペースに入ってすぐ右側には、留学生の張 冰潔さんの作品群が飾られています。

左側には大きいキャンパスに幾何構成の構図が描かれ、
大小の四角形で組み合わせられた、「城」をテーマにした絵画作品です。

全体的に渋い色合いで統一されていて、アンティークな雰囲気が感じられます。



【It was made of such feeling】宮崎 正華

ぱっと見写真のコラージュだと思いましたら、実は絵なのです。
一つの大きいハートの中に、
楽しいこと、悲しいこと、
いろんな感情が凝縮されています。




【Sneakers are my 1.】宮崎正華

スニーカーへの愛情が伝わってくる。
カラフルでポップな立体作品。




鮮やかな色合いで描かれているのは、本郷拓麻さんの作品群。
色遣いはとても大胆で、インパクトが強く感じます。
もっと近くでご紹介致しましょう。



【時の旅人】本郷拓麻

様々な奇怪なモチーフが用いられていますが、
不思議と一つの空間に違和感無くまとめられています。
時を超えるような、幻想的な世界の中に、
もう一つの世界を生み出していています。

角度によっていろんなものに見えて、不思議な感じがしたり、
想像が広がったりして楽しい作品。



【固いヤツ】牧野サヤカ

最初、タイトルと作品の共通点を見つけられませんでした。
その後、牧野サヤカさんに「本物の靴下じゃないモノが四つ入っていますよ」と、
ヒントを頂いて、改めて作品をじーっと見つめました。




なんと!白い靴下は実はオブジェでした!

どう見ても本物の靴下じゃないか。
びっくりするしかない。。

軽く触ってみると・・・、
固い…本当に固いのです!



【恋する】鈴木 恵

ラフな筆触が強い存在感を放っています。




1-Cスペースの雰囲気はまた大きく変わって、
モノクロでシンプルな作品が多く展示されています。

こちらの壁一面にどころどころに飾られたのは、
せき さつきさんの絵画作品です。

普段はあまり色を使わず、
ペンで絵を描いているというせき さつきさんは、
今回、自身初の展示会に向けて、
青い色合いにチャンレジしたそうです。




二次元と三次元が入り交じるような独特なタッチ。
空気感が白と黒、2色のイラストから伝わってくるのようです。
より細部をご紹介致します。




一つ一つのキューブに細密な直線の模様が描かれています。
大変緻密なアートワークであることがおわかり頂けるかと思います。



【無題】せき さつき

私個人が大好きな一枚です♡

同じ細かい模様を繰り返し繰り返し描き、画面の中で広げて行く。
どこが始まりなのか、どこな終わりなのかを見分けられない、抽象的な精密画。

自然な物と青色が好きなせき さつきさん。
一つの画面に複数の青い泡を塗り重ね、
流れる川、海の波のような、
自然のイメージを表現しているようです。

青い色で重ねて、薄く見えるようになった細密の模様から、
清々しく柔らかい雰囲気が感じられます。

ご本人はとても親切で可愛い方です♪
せき さつきさんのペン画作品を見たい方はコチラまで!



【こんてんぽらりー(CONTENPORARY)】板垣 晋

コンテンポラリーはラテン語で「時代を共にする」という意味。

箱に三つ空間に分けられ、その中には不思議な生き物が異なる方向に配置されています。
それぞれの空間は、どんな感情や物事を表現しているのか?
鑑賞者の想像に判断を委ねます。




じーっと眺めていたら、
楽しく踊っているように見えてきました。



【鷲】目時修平

空を飛ぶ鷲の絵画作品。
画面越しに私達を見つめる瞳が、
私達、人間に似ている気がして、ドキッとした。



【Dinosaur】

恐竜をテーマにした、モノクロの絵画作品。
恐竜の皮の縞模様から背景まで、細かく描き込まれています。
本作は一つのデザインとして完結している印象を受けます。



【Dinosaur】

繊細でリアルなタッチのイラスト、格好いい...。
アクリルフレームにおさめられて、こんな風に飾ってある様子を見ると、
まるで博物館だ!と思っちゃいました。




最後に、学科長と生徒の皆様に集合写真を撮らせて頂きました!

皆とても親切で優しい方ばかりです。
沢山のエネルギーをいただきました♪


好きなことを作る、好きな絵を描く。
個性溢れるオブジェと絵画作品が凝縮されていた展示会でした。
様々な作風が見れるのは、大勢のグループ展ならでは。
クリエイティブアート科の学生たちの作品でしかなし得ない、
展示会のあり方をご紹介させて頂きました。

次回は、そして今後、皆様はどんな作品を生み出すのか?
今から楽しみでなりません。


【WEST1-A,1-B,1-C】
DFstaff jessie