芝浦工業大学文化会美術工芸部 『一年展』

「春風」加藤 茜

芝浦工業大学文化会美術工芸部の
一年生のみが出展する合同展示 『一年展』
EAST : 302 にて開催中!!!

今年のテーマは『』です。




「桜がある家」三宮 敏


季節はその長さを暦上で定義されているけど、
毎年、自らが実感として感じる季節とは誤差がある。
春って勝手に暖かいものだと思い込んでいるのだけど、
結構肌寒くて、上着が手放せなかったりする。

水彩絵の具で描かれた空模様はまだ寒々しいのだけど、
庭先は既に桜が咲いている。
人の気配が薄く、あともう少ししたら、春風が追いつきそうだ。


「清」島田 航

画数という理由もあるのだろう。
「清」という漢字は鎧のような堅さを想像させる。
光の出入りで表現される水の存在。

雫が呼んだ波紋の向こう側、
支持体の上部には何者かの気配がする。
それが「清」い先にあるものかもしれない。


「春が来る」宗 東楽

京都旅行に出かけたとき、近い町並みを見かけた記憶があります。
風景のアウトラインは鉛筆で描かれており、
一見、春の色は見当たらない。

しかし、良く見ると流れる川の表面に、
満開の桜がほんのり色付いて映っている。

上流から下流に流れるように、
やがて次の季節がやってくる。




最後にご紹介する作品は、
部員六名で共同制作されたというモザイクアート。

ルノワール『アニエールのセーヌ川(船遊び)』を
元絵として制作されたそうです。

上部の写真はカメラのピントをあえて外して撮影したもの。
この状態から少しずつピントをあわせていくと...




このような景色が見えてきます。
肉眼でも焦点をずらしたり、薄目で見たりすると見え方は大きくかわります。

ドットの色調は昔懐かしの2Dゲームにも似ていて、
解釈の一つとして、ドット絵に見えなくもない。

勿論、照明の照り返し方は元絵(絵の具)とは違うので、
全くの別作品として楽しむこともできる。

そして、なんと全部の升目は手描きです、
力作です、是非現物をご覧頂きたい。

芝浦工業大学文化会美術工芸部 『一年展』
会期:2016.3.4 - 2016.3.6