U-turns 『建物ある展』



umemori / suzuki / taguchi
nakahara / nakayama / yamamoto

女子美短大、文星芸大、多摩美、ムサビ、日大。
様々な大学出身の六名の作家が集まった初のグループ展。

『建物ある展』

建物に関する作品、そして過去作品を展示/公開中です!!
本記事では一部作品をご紹介させて頂きます。



「真夜中の夢」
梅森 沙織


染料によって描き上げられたカラフルな蝶。
支持体である布地は、蝶の居る世界の下地である。

確かな形を持たず、常に揺らぐ「夢」という存在を、
モノがある/ない、ではなく、
染めの具合で表現している。


「Gracias」中山 萌


カラーペンシルで、優しく、
時間をかけて描かれたのが明らかで。
また、制作にかけた時間の分だけ、
登場する少女たち。
彼女達の姿、衣装から察するに妖精なのかもしれない。


「朽ちかけた塔」
中原 純


中央にある「朽ちかけた塔」に立ち退きを迫るかのように、
周囲をびっしりを直線で構成された建築物が占めている。

建築物、新旧の割合で考えるとどう見ても旧が劣勢である。
しかし、恐らく現在まで抗い続け、この姿/形になったのだ。
朽ちかけてはいるが、朽ちてはいない。
周囲に馴染むことは、無いはずだ。


「あいの家」
山本 夏希


私個人、平仮名という文字は、
実に日本らしいと勝手に思っている。

例えば「愛」という意味を伝えるために、
「あい」という平仮名を用いたとすると、
意味が抽象化され、柔らかい印象になると思うのだ。

タイトル「あいの家」
山本という表札がかけられているから、
「あい」は「愛」であると思うのだけど、
どこかその考えが不安になる。

わずかだが地面に散っている梅の花、
人気のない画面。

生活の拠点、基盤である家という場所で、
幸せも不幸も愛も苦しみも生まれる。
住む人次第、どちらにだって傾くのだ。

(ぱんだ)
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U-turns 『建物ある展』
2016.2.19 - 2016.2.21