Changmin Lee
WEST 1-B:2016.1.14 - 2016.1.20
細く長い紙を、布を織るように重ねてつくられたベースに、
粒子で構成された風景をプリントしたChangmin Leeさんの作品。
遠く、近く、見る距離で様々な印象を与えてくれます。
ぎっしりと細く編み込まれた、紙のみでつくられたこちらの作品。
白い紙が作り出す柔らかな陰影と、黒い素材で表現された波状の模様は
主張が強い訳ではないのになぜか印象に残ります。
プラスチックのようなかたい素材に変わると、ぐっとシャープになります。
紙の幅を広くし、さらにファラットな状態に近づけてプリントをのせます。
はなれて全体をみれば、モノクロ写真のコラージュのよう。
思い起こした記憶のような、ぼんやりと懐かしい風景。
はっきりとわかり、また違った作品にみえます。
よく見ると粒子の大きさがまばらだったり、ときどき編み目がとんでいたり。
作品から感じるどこか安心する雰囲気は、あたたかみのある紙の素材感と、
規則的なモチーフのようでいて決して規則的ではないつくりが醸し出して
いるのかもしれません。
角度や距離を変える度に見える新しい表情。
じっくりといつまでも見ていたくなる作品です。
【出展スペース:WEST 1-B】
DF STAFF nakagawa