partire



「出発する」を意味するイタリア語がタイトル

“ partire ”

日本大学芸術学部を卒業したばかり、
三人のアーティストによるグループ展。
EAST : 201 SPACE にて開催中!

:: 出展作家 :: MINATO 成沢 悠 宇部 萌子



MINATO (https://note.mu/minato47)

「風車」油彩


展示タイトル(イタリア語)に引っ張られ、
ぱっと見た時の印象は異国の地でありましたが、
じっと眺めていると、市松模様を想起させるマチエール。
この二つの要素が頭の中で組み合わさり、
更なる異国へ飛ばされそうになった。


「毛繕い」油彩


近くで見ると気付くことが出来る、
のっぺりとしたホワイトが一段高めに盛られている。

盛られた絵の具を鉛筆で削ったり、避けたりして、
描写された毛繕いの様子が、大変スリリングな表層を成している。

成沢 悠 

「かくれんぼ」アクリル


F12号サイズ、クリーム色の油彩額に収められているが、
この額装の意図も題にかかってくるかもしれない。

画面全体に発生した小さな凹凸が、
靄のように薄らと描かれた動物たちの姿を更に曖昧にし、
目を凝らすことをすすめてくる。


「わたし」木炭、鉛筆


動物をモチーフにした作品を数多く展示されている成沢さん。
「わたし」と名付けられた今作では、
動物と自身を同じ土台に載せて、
植物、自然と肌を通じて繋がりを持っている。

しかし、ただ自然に身を委ねている訳ではなく、
鼻と口、呼吸をするに必要な気道は爪を頼りに確保してある。
素材の力も相まって、根源的な意味での生きる意思が見える。

宇部 萌子

「清」ミクストメディア


写真だと視認性が低いかもしれない。
水面を俯瞰したかのような構図、
画面左上に五本、水面を這う波紋が描かれている。

続いて、作品を正直に真正面から捉えると、
ムラのある青さが、下から上へ立ち上る煙のように見えてくる。
優しい横風によって、少しだけ揺らぐ。


「鹿」色鉛筆


一つ前にご紹介した宇部さんのタイトル同様、
大変清いオーラをまとった鹿のバストアップ。

武器として、求愛の道具としての役割を果たす鹿の角。
表面の質感、堅さまで表現し得る出来映え、お美しい。



マチエールの効果を活かした作品が揃っています。
写真だけではお伝えできないその魅力、
会場で細部までご鑑賞頂きたく存じます。

(ぱんだ)


会期:2015.10.10 - 2015.10.12
SPACE : EAST - 201