和菓子づつみ



女子栄養大学 食文化栄養学科の授業「パッケージ論」

食品包装の意義と素材について学び、
パッケージのデザイン的側面の理解を深めました学生達が、
制作課題をSNSで発信したことから、
日本プリンティングアカデミーに通う荒井尚久さんから声がかかり、
実現した合同展示会「 和菓子づつみ 」

「現代からみえる和菓子・和菓子からみえる現代」をテーマに、
和菓子と和菓子の空気を包み込むパッケージの両方を制作されました。

協力:木内 晶子「和菓子作り補佐」






「みえる」というと、確実に何かが「みえている」ように感じます。
しかし、本当に「みている・みえる」が
確実にみている・みえているように存在しているのでしょうか。


展示会の解説を出展者様に求めた際、
印象に残った言葉。

「和菓子には、作る人のみえている感性や景色が落とし込まれており、
目で直接みつことのできないものが形になっているようでした。」


展示会場には、学生が作成した和菓子とパッケージが並びます。
単に外見、表層だけに注視することなく、
作る人のみえている感性や景色をより忠実に再現しよう!
先端に新たな可能性を継ぎ足そうとする試みが見えて、
鑑賞を通じて思考も食欲も活気づきました。

田代 成美「みている景色-拡大してみているもの、みえるもの-」




川村 ひとみ「和衣(わのころも)」



中村 萌「日常」



山本 咲「URBAN LIFE」




山口 美由紀「陰陽-いんよう- ネットのいろいろ」



加島 沙苗「金花糖(江戸駄菓子まんねん堂の招き猫)」




江戸時代発症で駄菓子の原点となる金花糖をを作り続ける
江戸駄菓子「まんねん堂」様の協力のもと、制作された作品も御座います。

金花糖、実は大量生産が難しい菓子だそうで、職人も減少しているそうです。
会場で配布されている作品解説が大変興味深く、
じっくり事務所で読み込んでしまいました。

平野 覚堂「金花糖(江戸駄菓子まんねん堂の招き猫)」




女子栄養大学栄養学部 食文化栄養学科
平野 覚堂准教授の作品はこちら。
包装に用いられた紙素材の種類も断トツの豊富さ。
素材自体が与える印象を和らげる配慮がなされています。


さて、ここまでしっかりとした展示会を作り上げていらっしゃいますが、
実は展示会を開催するのははじめて!という生徒様が大多数なんです。

広報活動について伺ったところ、宣伝フライヤーは
ギャラリー、美術館、ハブ、本屋、カフェ、和菓子屋...
他方に配り歩いたそうです。

またお渡しする際に展示会の説明を行ううちに、
強く関心を持って下さる方と出会い、
当日は和菓子を制作されている方やプロデュースをされている方が
会場に足を運んで下さっているとのこと。

経験を単に記憶に留めることなく、
確実な実りに繋げるべく、発表を計画/実現する様、
大変眩しいし、背筋がぴーんと伸びる思いで御座いました。

私自身、和菓子への印象がぱっと変わりました。
是非、多くの学生様にもご覧頂きたい内容です。

(ぱんだ)


会期:2015.10.7 - 2015.10.13
会場:EAST : 302 スペース