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3人の表現者たちによる陶、ガラス、版画の展覧会


鳥居純子、北島雅子、小春。
3人の表現者たちがそれぞれ、陶芸、ガラス、版画で魅せる
美の世界をご紹介します。


北海道からお越しいただき、今回の展示をしてくださった陶芸作家、鳥居順子と
ガラス作家、北島雅子さん。
そこに、北島さんのご友人である版画家、小春さんの作品も加わり、
今回の展覧会が構成されています。

クラシック音楽が流れる空間に彼らの作品は本当によく合います。

実際に踊り子や歌い子を連想させるモチーフが作品に使われていることも
ありますが、それだけでなく、美しい造形や、画面へのモチーフ配置から感じられる
リズムや空間との調和性は、”音楽”という洗練された音の存在を思わせずには
いられません。

美というものの緊張感を保ちつつ、その美に包まれる安心感。
相反するふたつを併せ持った不思議な展覧会でありました。


【鳥居純子】
陶芸作家。人物を中心とした立体作品を制作されており、これら作品は舞台
にも使用されたことがあるのだとか。

大きく反った、しなやかな体は陶作品とは思えないくらい、柔らかさが感じられます。
悲しみに浸るような、微笑しているともいえるような、複雑な表情表現も作品の
魅力です。


人形作品にはひとつひとつ、詩もつけられています。
なんとも感慨深い言葉たちです…。


後ろから見ても美しいフォルム。
360度の表現、これぞ立体作品といった貫禄です。




 【北島雅子】
ガラス作家である彼女。
3層になっているそうで、ガラスを型紙の沿ってガラスを削ることによって
繊細な模様を出しているそうです。

暗色と明色のコントラストが美しく、影絵のような雰囲気を持つ北島さんの
作品。ロウソクの灯かりのもと、照明代わりに眺めていたくなります。
きっと自然光のもとでも暗闇の火の光の中でも、この幻想的なムードを楽しむ
ことができそうです。



色も本当に美しいものばかり。
北島さんの作品から鑑賞用としての器の美しさを改めて感じることができます。


【小春】
モノタイプという技法により、ペインティングと版画の両方の要素をもつ
作品を制作している小春さん。バラの作家とも言われて、繊細かつダイナミックな
表現が特徴的です。
http://www.koharuart.com/index.html


 色の美しさもさることながら、一見情熱的な印象の画と、均整のとれた構図との
バランスが絶妙で、もっと近くでその作品をみてみたくなる魅力的な作品です。



展示は本日10/27まででしたが、ぜひまた展覧会をしてくださることをお待ちしています!



【使用スペース:WEST 101】


 DF STAFF ASUKA