恐怖のイラストレーターいとうとしや
繊細かつ色鮮やかな世界にメランコリックを描くイラストレーター、まつもとさち
性や愛を極限まで研ぎ澄ませたシルク版画の巨匠、ひるたたかひろ
年齢も性別もバラバラ。
東京都の在る街の在る学校で出会った3人による展示会、
開催中です!
いとうとしや
「ミミズクの巣」
気のぬけた風のかわいいイラストと、不条理だけどくすっと笑えるストーリー。え〜〜とつっこみたくなる展開に気がつけばどっぷりのまれています。
もやもやとした“片思い”の延長として描かれた物語は、こじれにこじれ、
手の付けられないもやもやの集大成となっております。
同じく展示中のこちらの本の作品も、もやもや感満載。
ページをめくるごとに予想外の出来事だらけ。
いとうさんのもやもや感はバランス感が絶妙で、読後は不思議と楽しいんです。
まつもとさち
「想い」
柔らかなタッチで描かれた女の子。彼女の思考を表すかのように自由に舞う蛾は、少し毒気のある色味をおびて
美しい悪夢をみているかのよう。
“描きたいのは、ちょっぴり捻くれたモラトリアムな時期特有の多感性や焦燥感”
-スペース内プロフィールより-
女の子たちの気怠そうな表情。
どこにも属さず、属せず、属したくない不安定な感情。
ある一時期にしか体験できない感情を忘れないように、まつもとさんは描いています。
ひるたたかひろ
はっきりと鮮やかな色づかいと、奔放に性愛が表現されたイラストはシルクスクリーンで制作されたもの。
空間を活かした独特の構図が印象的で、シンプルながら迫力のある作品。
とぼけた表情の生き物たちが愛らしいです。
ポストカードサイズをたくさん並べてもかわいい…
作品の大きさが違ってもインパクトは変わりません!
作風もまったくちがう三人。
それぞれ確立されているからこそ、一つずつじっくり楽しむことができる展示会です。
『三人展』は26日(土)まで。
濃厚な三人の作品、ぜひ会場でご覧ください!
*昨年行われた『四人展』の様子もブログでご紹介しています
【出展スペース:WEST 2-E】
DF STAFF nakagawa