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『ポップカルチャーvsサブカルチャー』遠巻イタコ/FJT

『ポップカルチャーvsサブカルチャー』
 遠巻イタコ/FJT
 WEST 1-D:8/24-8/30

ポップカルチャーと、サブカルチャー。
相反する文化を、遠巻イタコさんとFJTさんがお互いの解釈で視覚化した作品展!

http://popvssub.tumblr.com/
https://twitter.com/POPvsSUB
http://popvssub.tumblr.com/



高校からの付き合いというお二人。
現在は別々の学校でビジュアルデザインを学んでいます。
FJTさんは「懐かしいアニメ!」、遠巻イタコさんは「なんかカワイイ!」という
印象をもたせる作品。
まず、ストレートにそう思わせることで彼女たちの作戦がひとつ成功します。

サブカル担当: FJT

萌アニメが好きなオタク、と自称するFJTさん。
好みは90年代〜2000年代のひと世代前のもの。
こちらは学校の課題で、“自分が好きなアニメを分解して、再構築する”という
なかなか難解なもの。
こだわりは「時代を象徴する制服スカートの色」です。

ストリート系のファッションも好きだというFJTさん。
スケートボードの板の裏側は好きなブランドやバンドのステッカーなどで埋め尽くされ、
個人の嗜好や主張が詰まっているスペースなのだそうです。
おもいっきり詰め込まれたFJTさんの主張、いっそ清々しい!

「秋葉原」という文字の中にぎっしりと描かれた、懐かしい雰囲気のキャラクターたち。
どこかで見たことありそうですが、すべてFJTさんのオリジナル。
その時代のアニメを何度も何度も見返し、描き写して、キャラクターのパターンを掴み、どこにも存在しない新たなキャラクターへと変換させています。

ポップ担当: 遠巻イタコ

バンドのCDジャケット制作等もこなされているイタコさん。
正方形サイズの作品は実際にCDとして販売されているものです。

A4一枚に写真をプリントして作られたCDケース(写真左)。
前髪を差し込むとトップ画像のような正方形になります。
安価でインパクトのあるデザインを、と考えられたもので、裏返してならべると
物販のときにも可愛くなるという優れもの。


お菓子やCDなど「なくてもいいけどあったら楽しい嗜好品」をならべたデザイン。
表面のポップさに反して、中身は真っ赤な唇。このいたずら心、イタコさんの
持ち味が良く出ています。

制服姿の女子たちを切り取った写真は、このまま清涼飲料水の広告になりそうなほど。

「その場所にしか馴染めない、非大衆性」=サブカルチャー
「どの場所にでも馴染める、大衆性」=ポップカルチャー
という共通の定義を持っている二人。
さらにそのイメージを咀嚼し、「どこかで見たことのあるような」作品につくりかえ、
鑑賞者に思いどおりの感覚を共有させる、という今回の作品。
正反対の特徴を持ちながらもコンセプトが根底で繋がっているというおもしろさは
ぜひお二人に直接きいて頂きたいです。

FJTさんに登場頂きました、ありがとうございます!
ちなみにこの御法度ステッカー、某ゲーム会社のロゴを研究しご自身で
漢字バージョンを制作したもの。売れ筋商品です!


イタコさんはネットの世界から足を洗ったということで、「本当はこういう作品が
主体なんです」というコラージュ川柳(上)と、学校のコンペ用に制作された
人間関係カルタ~恋愛編~(下)でご紹介。
かっこわるい失敗も笑い話にして生きていこうという思いと、かっこつけてる
ひとたちへのアンチテーゼが含まれた人間関係カルタ、突き刺さります。面白いです。


二人とも本当にとってもかわいらしい女の子なんですが、ともすれば恥ずかしいと
隠してしまいがちな自分の本質をこれでもかとさらけだしていて、お話きくのが
ものすごく楽しいんです。
「行くって言ってほんとに行っちゃう系」のフットワークの軽いお二人、これからの
活動も何が起こるか目が離せません。。

展示会は今週末の30日(日)まで。ぜひ、会場にてご覧ください!

■ポップ担当 遠巻イタコ
HP http://nemurinokuni.tumblr.com/
twitter https://twitter.com/nemurinokuni

■サブカル担当 FJT
HP http://fjt-atama.tumblr.com/
twitter https://twitter.com/fjtATAMA


【出展スペース:WEST 1-D】

DF STAFF nakagawa