真夏の風物詩『 Tシャツ展 』



毎年恒例、DESIGN FESTA GALLERY
夏の風物詩になりつつあります。

東京家政大学、駒澤大学、芝浦工業大学、
東大、東京都市大学、一橋・津田塾大学、法政大学
合同展示会『 Tシャツ展 』をご紹介致します!






DFGで最も広いスペースの中に飾られているのは
着たことも見たこともないTシャツの数々。

計二機のエアコンから吹き出る風にあおられ、
風鈴のように揺れる揺れるTシャツたち。

その光景をふと目にした通行人も、
ふと足を踏み入れる。
この光景を見ると「今年もこの季節が来たな」と思ってしまいます。
(勤続年数:五年半)

さて中でも特徴的だったTシャツを
一部取り上げてご紹介致します。


「ポケット×4」
東京都市大学1年 北村 莉菜さん


シンプルな白Tにカラフルなポケットを4つ縫い付けた作品。
カラーも形も役割も異なるポケットたち。
クマの住処であったり、鉢であったり。
容量が許す限り、ポケットには無限の可能性がある。


「課題」
芝浦工業大学3年 秋山 智香さん


生成り色のTシャツ生地は、
まるでノート用紙やキャンバス地のようだ。
生地の上に自らに与えられた課題の
経緯と結果を書き残す。

課題が終わった!
その瞬間が
Tシャツ完成の瞬間。


「芳一の歌」
一橋・津田塾大学 能田 祝さん

耳なし芳一(みみなしほういち)は、安徳天皇や平家一門を祀った
阿弥陀寺(現在の赤間神宮、山口県下関市)を舞台とした物語、怪談。
小泉八雲の『怪談』にも取り上げられ、広く知られるようになる。-wikipediaより-

連日30度を超える夏日に対抗できるか、
薄ら寒い空気漂わせる一枚のTシャツ。
経文は墨で描かれているようである。

遠目には一語一語視認することはできないけど、
それでも呪詛のように、周囲の空気を歪めるようである。


「入ってます!」
一橋・津田塾大学 西村 咲乃さん

開けるな!って書いてあるのに
開けてしまったのは誰だろう?

開けたくなる欲求は確かにわかる。
その欲求に負けて、開けたら彼がいた。
そっと閉めてあげたい。
でも、なにをしていたのかな。


「中身」
東京家政大学3年 小林 奈央さん

Tシャツ展は作品に施された装飾だけでなく、
その生地自体にも興味を持ってしまう。

本作品は、やけに派手なタグだなと思っていたら
麒麟淡麗<生> の文字を確認。懸賞の商品だろうか。

特徴的なタグの配色と同じく、
白地には色とりどりの三原色。
装飾には光を照り返すビニールが用いられている。
「中身」という言葉が指し示すように、
空/外殻という言葉をイメージさせる作品。


「おさかなさかな」
東京家政大学2年

写真ではわからないかもしれない。
Tシャツを碁盤の目のように区切った点線。
その上に配置されたのは小さな小さな魚プラバン。

区切られた升目の上、
そっと寝かせられた魚たちは、
同じ方向を向き、一つの魚群である。


「飛翔」
駒澤大学4年 泉 文乃さん


私たちの身体に守る、まとわり付くTシャツに
飛び立つ為の羽を与えたのは泉文乃さん。

なんとデッサン人形に羽を授けてしまった。
ここはどこだ?Tシャツである。
着心地とかそんなの関係無い。
もっと自由で良い。


「でーれん」
東京家政大学2年 小林 千紗さん

会場内で最も目立つ位置に配置されていたのが本作。
タイトルを見てクスっと笑いそうになった。
サメ映画のアレですよね。

着ぐるみ、コスプレ衣装ともちょっと違う。
あくまでTシャツがベースになっている一着。
サメになる!というよりは、
打ち上げられたサメのようで。
天井からTシャツを吊るワイヤーが、
釣り糸にも見えてくる。
そんなことを言えるのもタイトルが平仮名表記だから、
このように楽しんでいる人がいてもいいよねと思って。




冒頭にも書きましたが、
五年半も働いていると毎年同テーマで開催される
展覧会を拝見する機会がいくつも御座います。

蝉が鳴いたら「夏だな」と感じるように
Tシャツ展を見たら「夏だな」と感じるようになっている、私。

是非、また一年後もお会いできますように。


開催期間:2015.8.3 - 2015.8.5