１日飛び込みでの展示を行った、ブラジル出身のアーティスト、ジョアンさんに
よるイラスト作品をご紹介いたします。
先日原宿クエストホールで行われたインターナショナルアートフェア2015に出展
していた彼、縁あってDFギャラリーで飛び込みでの１日展示をしてくれました。
本日5/23だけの１日展示。24日には日本を発ちスペインに向かうといいます。
今回展示した作品はアメコミテイストなシルクスクリーン刷りのイラスト。
ブラジルの売春婦を題材にした作品で、ポップでビビットな見た目とは
裏腹に、よく見ると売春という世界における女性の悲惨な現状を描いて
いるのです。
もちろんブラジルでも売春は違法行為ですが、ある界隈では今もこうして女性
達が体を売り続けています。
これは女性の地位の低さなどが影響しているとジョアンさんは語ります。
学歴がなかったり、下層にいる女性たちは、どうしても「売春」に手を
出すしかなくなる。その結果妊娠や性病等、様々なリスクを抱えもう抜け出せなく
なってしまう。こうした問題で今も多くの女性が苦しんでいる状況を多くの人が知り
現状を変えていきたいという思いから、彼はこのシリーズを制作しました。
以前はもっとダークカラーを使用していたそうですが、作品の題材とのバランス
を取るためにあえてこういったポップな作品にしたそう。
「THERE IS NO EXIT」 シンプルな言葉ですが、胸にささります。
こういった問題は、ブラジルに限ったことではありませんが、彼のように
アーティストが問題提起し、アート作品を通して、こういった現状が変化していけば
いいと願ってやみません。
まさに一期一会な今回の展示、こんな出会いがあるのもDFギャラリーの
魅力と感じた１日でした．．．！
夜、搬出後にジョアンさんと記念撮影。ジャパニーズスタイルで「ピース」
をしてもらいましたよ〜＾＾
またぜひ日本にきてほしいものです！
【使用スペース：WEST ART POCKET】
DFG STAFF ASUKA
