「フルーティ」 Saki Kimura |
武蔵野美術大学に在学中
佐久間瑠さん、木村里紀さんの二人組ユニット
「 R+S 」初の展示会
『 TEA/There is 』
会場は EAST : 203,204 の二スペース。
EAST : 204 スペース『TEA』
茶葉、茶をテーマに制作された作品が並ぶ会場。
作品は自らの存在感を強調することはない。
良く見れば香る、視覚を通して意識に届く。
まるで茶葉/茶のような佇まい。
「茶畑のパターン」
Ruri Sakuma
一面に咲いた、茶畑を俯瞰する構図を描いた作品。
地に根を這わせる花は光を求めて、
首を持ち上げ、顔を上げている。
だからこそ、パターンの大部分は白と黄色で表現されることになるが、
光が届かぬ地面に近い場所にも、微かな光が差し込んでいて、
またその暗部もパターンに変化を与えてくれている。
それら、全てが花である、と。
夜のおやすみ前にいただく紅茶のブランドとして
制作された仮想ブランド「TeaStar」
星空を眺めて一日の疲れを洗い流す、
働くひとたちをリラックスさせるための紅茶がコンセプトとのこと。
傍らに添えられたTea Bookには、
紅茶にまつわる様々な情報が綴られています。
紅茶葉の等級、紅茶の淹れ方、各地の茶葉の種類など。
中でも、Tea time には幾つか種類があるそうで。
Early tea / Breakfast / Elevenses / Afternoon tea
Midday tea break / High tea / After dinnar tea / Night tea
皆様は、これらの違い、おわかりになりますか?
うーむ、奥が深い。
EAST : 203 スペース『There is』
『There is』をテーマに撮影された写真作品の展示。
『There is』という単語は、
存在、位置、定義など複数の意味を持つそうです。
「 清流 」
Saki Kimura
There is 〜
その場所に存在する何かを認める言葉なのかもしれない。
そんな思いを持ちつつ、作品を鑑賞しました。
「 チェス 」
Saki Kimura
馬の頭部の形をしたチェスの駒。
チェスを、ルールを、道具を知らなければ、
馬の形の駒は、ナイトという役割を与えられたなんてわからない。
タイトルは「チェス」と名付けてあるのだから、
ただの馬の形を模したモノで終わるのは悲しい。
何時か始まる彼の有志を期待したい。
「真剣な眼差し」
Saki Kimura
子供って時々突き抜けるように
真っ直ぐな視線を投げ掛けるなぁと思う。
悪意とか善意とかそういう余計な感情なく、
興味のかたまりを投げつけるように。
写真内の子供も父親も、
画面外の何かに目を向けている。
暫くして、父親は何かしらの思いを抱くだろうが、
まだ小さい子供は、現象全てに目を向けて、
ただ、見つめ続けるのではないだろうか。
R+S 『TEA/There is』
会期:2015.3.25 - 2015.3.28