東京をテーマにした、同じ学び舎で様々なジャンルのデザインを学ぶ
同志による展覧会をご紹介。
みんなが出会うきっかけとなった共通点のひとつ、「東京」がキーワード。
それぞれ全く違った表現が見所!
様々な地域の人が集まる東京。
ブランド化した「東京」という名前自体にはどこか陳腐な印象すらある。
とはいえ東京はただの土地名でしかなく、
大勢の「ヒト」によって作られているのだから、そこに住む人間に
よるところは大きい。
きれいな所もきたない所も、高級感も安っぽさも表裏一体のこの街は、
私たち日本人が各々の理想を作り上げて来た場所として、人間の本質が具現され、
だからこそヒトを惹き付けてやまないのかもしれない。
なんてかっこつけたことも言ってみたくなるくらい、改めて「とうきょう」に
ついて思いを巡らせちゃいました。
東京コミュニケ–ションアート専門学校の同期である彼らは、今年の春に卒業する。
就職など別々の道をゆくけれど、自身の制作活動を続け、定期的な発表を
行っていこうと集まった彼ら。
卒業に併せての記念すべき第一回のコンセプトは、メンバーが出会うきっかけと
なった東京。
イラスト、雑貨グラフィックにプロダクト、異種のデザインが交差する若い
アーティストたちの初々しい作品が並びます。
販売用の筒型の入れ物にセンスを感じます。
学校がある場所を立体的なウッドマップとして制作したもの。
普段、特別意識しない見慣れた地域も、俯瞰でみると改めてその土地の印象
が浮き彫りになります。
メンバーで唯一の東京出身者の作品。
地元ということもあるのか、東京にネガティブなイメージを強くもつ彼が制作した作品。
実物の駄菓子を貼り付けた、東京タワーと夕陽の作品。懐かしくって人も暖かかった
であろう「昭和」がイメージされています。千葉出身とタイ出身の二人が手掛けたもの。
東京のイメージに対して対極なふたつの作品は偶然にも対面で展示されていました。
彼らが今後様々な体験をし、外からも中からも東京を見て、もっともっと
東京を掘り下げて作品を制作したら、さらに精度の高い作品になるのだろうと
思います。
数年後に同じテーマで展覧会をするみなさんを見てみたいなぁ。
とってもおもしろそう。
そんなことをしてくれるのならば、ぜひまたDFギャラリーでお願いしますね!笑
この日シフト在廊していたお二人。
上の対極の2作品は、イラストが右の木村さん、東京タワーがお隣小林さんのもの。
ピースして写真撮影に応えてくれました^^
今後の展覧会も楽しみにしています!ありがとうございました!
『東京』15 [EAST 303 3/1-3/3]
DF STAFF ASUKA