かわもトゆうきさん 個展
『 私が思ふ事 』
EAST : 304 にて開催中
今回が初個展のかわもトゆうきさん
作品はいかにも不思議な並べ方をされている。
上の写真はスペースの入口近辺から撮影したもので、
まず最初に来場者の目に飛び込んで来る光景そのもの。
幾多の線の集合体である作品は、
集合を経てやっと目標に辿り着く。
だが、一つの共同体となった後も、
パーツは固有の意思を持ち、
行動を続けている印象を受ける。
近似するイラストが左右に配置され、
遠目には不思議なテキスタイル。
そして連続性をふと登場するキャラクター達が分断する。
この一連の流れを包括するのが、
作品と言う名の外枠である。
描かれた平面作品は、
展示会場という奥行きのある場所を与えられ、
実に嬉しそうに見えた。
化粧や服を着飾ることを許されたように、
描かれた作品の外側には、
ご覧の通り様々な什器や装飾が施されている。
私達が思うことは、
続いて形にする過程で様々な要素が
気付けば付随している。
それが遠回とか余計とか言われることもあるかもしれない。
しかし、その余分こそが何等かの充実を得る為に
不可欠だったりする。
コラージュ&ペインティング作品の前に
用意された色紙。
「作品から抽出された色」という関連性から、
これらが用意されているのだとしたら?
とか、作家が思うことに、私達が思うことを重ねて、
そこから生まれる合致やズレがまた面白い。
かわもトゆうき
『私が思ふ事』
会期: 2014.12.12 - 2014.12.14