ツシマ ユウコ_近藤 千秋



津島優子(yuko tsushima)
近藤千秋(chiaki kondo)

二人の作家による共同展示会
WEST : 1-A にて開催中







津島優子(yuko tsushima)

作品右下、バクの存在に気付くと、
ここがまず夢の世界なのではないかと思う。
全天球カメラで映したかのようなアングルは、
更に現実を遠いところに追いやって。

次々と脈絡無く、
継ぎ目を気にすることもなく、
出来事が継ぎ足されて、物語になる。




痩せた少女の背中には似つかわしい、
黒い羽根が生えている。

これは、どこかの覗き穴から見た光景なのか、
それとも狭間に落ちた瞬間の光景なのか。

どちらにせよ、運命を受け入れて佇んでいる。
この一歩先、未来に変化の余裕を感じる。




『サブリミナルトートバッグ』
(販売中)

別生地の上にプリントされた「サブリミナル」の文字を
同色のバッグに縫い付けて、それらの境界線は曖昧に。

存在意識のその下に潜りこむというのに、
ド派手なピンクで彩る主張の強さ。
そのコントラストが良い。




近藤千秋(chiaki kondo)
「 008 」

キャンバスの中をうねるうねる、
線と色。

具体的な言葉は、
作家名とナンバーに置き換えられている。
細い線の上に異なる色の絵の具が重なり、
塗りだけなく、線にもバリエーションがある。
部分的に眺めていると、
「これは○○?」という自信の無い思いにとらわれるのだが、
その思いは恐らく違っていて。

もっと広い枠組みで無ければならず。
また、明確なものなど無いのだと思う。




近藤千秋(chiaki kondo)
「 009 」

作品のすぐ背後に敷かれた色付きの用紙は、
ギャラリースペースと描画された作品の間で、
強い存在感を放つ。

微かな薄さであるのにも関わらず、
鑑賞者はその色を頭の中でどこまでも引き延ばし、
この部屋一体が「その」色で染まったかのように思いながら。

「009」を眺め、先程の思いをちょっと撤回し、
元はもう少し具体性のある「何か」だったのではないかと。
描き続ける過程で表面的には意味/形が削がれてしまっただけ。

こちらの作品は中央部にある数㎝四方の黒を起点として、
眺めていたら、そこにあたった。


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ツシマ ユウコ_近藤 千秋 
『ツシマユウコンドウチアキ展』
2014.11.17 - 2014.11.19

(ぱんだ)