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たどル 『空白を作る』[2-E:10/21-10/23]

2-Eで開催されているのは、たどルの『空白を作る』
入り口の扉に、白紙が貼付けてあります。



スペースに入ると、中央に机一台と椅子一脚があります。

机の上には、空白に関する展示のコンセプトと、QRコード。

めくっていくと、何枚もQRコードが印刷された紙が出て来ます。

そして、スペースの端に置かれたパソコンからは、映像が流れています。

「たどル」は十人程の創作集団で、今まで服や写真を使ったインスタレーションやファッションショーなどを行って来ました。

今回は「間」や「空白」について考え、「物事を理想に近づけていくと何もない空間になるのかもしれない」というアイディアを元に、展示物を極限まで減らしています。

QRコードを読み取ると、「空白」についての文章(時には写真もついている)を記した、たどルのブログ記事に辿り着きます。

後ろで流れている映像からは、空白に関する文章の朗読や前回の展示に関する振り返りが聞こえてきます。

「空白」

それは何もないこと。空っぽであること。
目の前に空白があったら、人は、それを満たしたくなる。埋めたくなる。
そこに意味を求めたくなる。
意味のないものをつくることで、空白を作ることで、
意味を見出そうとするよりも、より強い意味が生まれる。

かもしれない。

コンセプトをしっかり作り話し合ってから展示を作る「たどル」は、「今までの展示では説明しすぎたかもしれない」と感じ、今回は見る人があれこれ考えることの出来る余白(空白)も演出したのだそうです。

スペースに入ると、「展示なのに壁に何も無い」「空白ってなんだろう」「映像はどんな内容なのだろう」「この展示にどんな意味があるんだろう」「何故一枚目のQRコードは手描きなんだろう」など、たくさんの疑問が湧いて来ると思います。

スペースにあるQRコードや映像をヒントに、まずは空白について自分と向き合ってじっくりと考え、その意見や感想を「たどル」のメンバーと共有してみて下さい。

空白からより強い意味が生まれる、かもしれない。


http://toddle-blog.blogspot.jp/

DF STAFF KOZUE